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5万5千円!ワクチン集団接種医師の最高時給 医師が煽ったのは濡れ手に粟のコロナ特需 財務省予算執行調査から

何で集団接種の単価の方が個別接種より高いの? 何でコールセンターの相談の半分がワクチン予約以外の相談なの?
 
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2023/sy0506/12.pdf
 
コロナ予備費の使途不明金について調べていたところ、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費臨時補助金の財務省予算執行調査結果というものを見つけました。ツッコミどころ満載の金満接種の実態が浮き彫りになっています。
 
それによると、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する費用は、大きく分けて以下の通りで、全額国費で実施されました。2021年度、2022年度の順に記載しています。
① 接種体制確保補助金 7346億円        5754億円
⇒自治体の接種体制を確保するための費用(接種券配布、集団接種経費、コールセンター運営費等)
② ワクチン購入費用  9932億円        4805億円
③ 接種費用負担金(接種1回ごとに医療機関に支払う接種費用)
            6558億円        4370億円
④ 緊急包括支援交付金(個別接種促進のための回数加算)
                                         1539億円          630億円
合 計                           2兆5376億円      1兆5559億円
総接種回数                 2億5762万回   1億2477万回
これに付記されている注釈が重要です。
※1 ワクチン購入費用は、令和4年3月25日の予備費使用額6670億円を、その際の購入予定数量1.73億回で機械的に除した単価3856円に、総接種回数(ワクチン接種記録システム(VRS)に報告されているデータ)を乗じて算出したものであり、実際の購入単価、所要額とは異なる
※2 令和4年度については、ワクチン購入費用を除き、令和5年5月31日時点で把握している支出額。
つまり、ワクチン購入費用が不明なため(※単価を明かさない、中身を調べない、余っても返品に応じない等の片務的な購入契約がワクチンメーカーと政府の間で交わされていると見られます)、便宜的に算出した購入単価で計算されており、2022年度はワクチン購入費用自体を除いています。
しかし、本丸周辺の支出を見るだけでも、どんぶり勘定的な、非常識な単価設定が目に余ります。
集団接種と個別接種を比べれば、はるかに効率的に思われる集団接種の方が単価は安そうですが、実際は集団接種の単価が1万8240円、個別接種の単価が1万342円と集団接種の単価の方が約7900円も高いのです。比較用の季節性インフルエンザワクチン個別接種の単価なら5465円です。
その原因は、稼働率の悪さと高額な人件費です。
103団体のうち最多の16団体が0~1000円までの単価ですが、バラツキがあって最高単価の1団体は3万~3万10000円でした。
医師の人件費は、平均で時給2万443円(通常のワクチン接種の2倍超)、最大で時給5万5000円(同7倍超)となっていた。看護師、事務員等も高額のところが散見されたそうです。
「国難」と言うのなら、ボランティアで参加してもいいはずです。
しかし、前述したようにワクチン購入推定単価3856円はかなり割安です。一回あたり2万円という噂がありましたが、一回1万円としても、集団接種の単価は3万円近くになってしまいます。これらは使途不明金に吸収されているのかもしれません。
また、集団接種と個別接種にかかわるコールセンターですが、99団体のうち相談件数1件あたりの単価は3000~4000円が14団体と最多でしたが、これもバラツキがあり、最高単価の1団体は2万7000~2万8000円でした。オペレーター1人当たりの1日平均受付件数は6件で、2023年3月は2件以下です。
私事ながら苦情中心のコールセンター業務に携わったことがありますが、予約中心のコールセンターの受付件数として6件はかなり少ないです。2件以下なら暇を持て余していたでしょう。
不思議なのは相談内容の内訳です。
<予約関係5割(集団接種2割、個別接種3割)、その他の相談5割となっていた。>としていますが、その他の相談とは何でしょうか。これは明らかにしないと、コールセンターの本業の相談内容を回した件数水増しの疑いを持たれかねません。

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