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日本のPCR検査は世界最高峰精度で死骸ウイルスまで逃さない コロナワクチンマイナス情報蔵出し④

天才サーファーが発明したPCR


PCR検査は新型コロナウイルスパンデミックで一躍その名を知られました。特定のDNAの場所を探し出して、微量の試料のDNAを大量に増幅する画期的な方法です。私が医療医学の担当記者を始めた1991年にノーベル化学賞を受賞しており、その技術は医療もさることながら、警察の捜査で容疑者特定に役立つだろうと言われていました。
 
福岡伸一氏の著書「生物と無生物のあいだ」(2007年講談社)で、その発明者が「ある風変わりな天才サーファーがデートの途中でひらめいた」という話が強く印象に残っていました。福岡さんは本人の自宅で話を聞き、自伝の翻訳までしています。
 
その天才サーファーはキャリー・B・マリス。
 
研究技術に長けた職人技で研究室を渡り歩く自由人がドライブデート中のひらめき一発でノーベル賞を受賞したのです。
DNAが相補的な二本の鎖で、互いに他を鋳型として複製されること、プライマーと呼ばれる短いDNAがその複製を開始すること、プライマーはたやすく合成されることはすでにわかっていました。
マリスのひらめきは、一つのプライマーでは、30億の中から1000か所しか絞れない。しかし、もう一つのプライマーも探索させれば、1か所に絞ることができる。いわば、左方向からと右方向からとで挟み撃ちにして特定するわけです。
2019年8月7日カリフォルニア州ニューポートの自宅で肺炎の合併症で死亡した、とされています。ウィキペディアでは、「マリスが生前PCRでコロナウイルスは検出できないと発言した、というSNSは偽情報」と発信しています。
 

PCRはコロナウイルス検査に不向き?


しかし、倍々に増幅する技術は、感度が良すぎるという意見は当然あるのです。
感度が良すぎるというのは、ことばが軽すぎるかもしれません。爆発的にコピーするのです。
重大事件の容疑者の微量な唾液や血液からDNAを特定する捜査の際には、いくら増幅しても構わないでしょう。生死関係なく本人同定すればいいわけですから。しかし、ウイルス遺伝子の生き死には重要です。死骸でも見つけりゃいいんだというのは極めて乱暴な考え方です。
 

40サイクル回すと1兆倍


「コロナのウソとワクチンの真実」(近藤誠、和田秀樹著 2021年ビジネス社)で、PCR検査の問題点がよくわかります。少し長いですが、騙しのテクニックがよくわかりますので、お読みください。
 
近藤 そもそもPCRは、ウイルス遺伝子を増やして検出するんだけど、1本の遺伝子を何倍に増やすのかが肝心なんです。
和田 サイクル数(Ct値)の問題ですね。
近藤 そう。PCRを1サイクル回すと、遺伝子は2倍、2サイクルで4倍と、倍々で増えていき、30サイクルで10億倍、40サイクル回すと1兆倍にもなる。これに対し、28サイクル(※2億6000万倍)までで「陽性」と判定された場合はウイルスに感染力があるけど、それ以上では感染力がないという研究結果が出されている。ところが日本やアメリカでは、なぜか40サイクルも回したりしています。だから、コロナ「陽性」となった人のほとんどは、感染力がないはずなんです。
和田 驚きですよね。台湾では36サイクル(※687億倍)ですし、日本のサイクル数は、世界的に非常に多い。実際、サイクル数を増やすほど陽性率は上がりますしね。
近藤 いまや日本では、コロナで死ぬよりワクチンで死ぬ人のほうが多くなっていることも、一般の人はほとんど知らないでしょう。
和田 ええ。たとえば厚生労働省が発表した、2021年7月17日から30日の新型コロナ死亡数は157人。その一方でワクチン接種後の死亡報告は170人。こちらのほうこそこわいですよ。
近藤 ワクチンの場合、死んでも医師が報告しないケースが多々あるから、その数倍が亡くなっている可能性があります。
 

メーカー指定値の40が多くの施設で用いられる


厚生労働省の事務連絡を調べると、「新型コロナウイルス感染症のPCR検査等にかかる精度管理マニュアル」という文書が2021年4月16日に出ています。この一文に「精度管理実態調査の結果では、多くの施設でメーカー指定値の40を用いていたが、Ct値は測定試薬の性能のみならず、試薬と測定装置との組み合わせ等により変動することから、検査導入時に検出限界を含めた性能特性の評価を行い、陽性判定の基準となるCt値を定めることが重要である」とあります。
 
一方、国会議事録データベースで「PCR 増幅回数」で検索したところ、ヒットしたのは、昨2022年3月8日の参議院予算委員会公聴会だけでした。公述人の倉持仁医師の発言を抜粋しますと、「CTで誤嚥性肺炎が疑われる九十代の方にPCRをすると、Ct値といって、増幅回数が四十回以上は陰性と判定されるんですけど、四十一回で、まあ陰性と判断したんですが、これはどう考えてもCT所見見ればコロナだろうということで、翌日もう一度検査をすると、Ct値が二十四と。これ、要するに二十四回で、もうウイルスが急速に増えているということなんですね」
 
サイクル数40がメーカー指定値であること、厚労省マニュアルが「サイクル数40にこだわらず、最適な基準を定めたほうがいい」と指摘していることを考えれば、サイクル数40が金科玉条のごとくなっていることに大いに疑問を持ちます。
 
死骸まで検出するメーカー言いなりの世界一の検査感度で陽性者をできるだけ多くカウントし、マスコミを使って陽性者≒感染者の喧伝をしたのではないか。
蔓延という恐怖を演出して、ワクチンを何回も打つように誘導したのではないか。
 疑問は尽きません。

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