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X線は発見より多くの癌患者をつくり、化学療法は病気よりもひどい拷問

「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。
 

X線診断は癌患者発見よりはるかに多くの癌患者をつくるだろう


X線を癌の治療に使った最初の報告は、1899年。癌治療の背後にある理論的根拠は本質的には外科手術と同じである。その目的は、腫瘍の除去であるが、切り取るかわりに焼き殺すだけである。
腫瘍は一般的に、癌細胞と正常細胞の混合体である。放射線療法の恐ろしい事実は、X線が癌細胞よりも正常細胞を、たやすくいためる点である。腫瘍は正常細胞を犠牲にして、残った腫瘍は、サイズは小さくても悪性度は増大する。
過剰に放射線にさらすことが、癌を他の部位に誘発する効果的な方法であることは周知の事実である。
百科事典ブリタニカや正看護婦用の標準参考書「内科外科看護法」でも放射線が各種の癌の原因になることを強調している。
※本書第3章の註釈では、FDAのトップクラスの高官たちの論文から引用し、「胸部可動X線装置は危険であり、これを中止する必要がある」としています。公式発言が実際の施策に移されないことが恐ろしいところです。※
 
アーウィン・ブロス博士(ロスウェル・パーク記念癌研究所衛生統計学部長)は、全米的に行われている乳癌検診用X線透視・撮影プログラムを、ただちに停止せよと主張している。同博士は米国癌協会および国立癌研究所が、科学者の反対を無視して、X線透視撮影の実施に踏み切ったのは、総額5400万ドルにもおよぶ政府予算を取るためであると非難している。この計画を続ければ、その時に発見される癌患者より、はるかに多くの癌患者をつくるだろうと警告している――
「X線撮影による早期発見で治される婦人一人に対して、四~五人の割で新しい癌患者が発生することになろう」
 
放射線専門医はこの治療が失敗率の高いことを、公式に討議することは滅多にない。だから、本当のことを知るためには、専門雑誌を見なければならない。
▽ワシントン大学医学部放射線治療部長のウイリアム・パワーズ博士「手術の前後に施行する放射線療法で明らかに臨床的な利点が得られた証明は、まだない
▽ロチェスター大学医学部放射線治療部長のフィリップ・ルービン博士「数限りない臨床上の証拠や統計資料は、放射線療法では患者の命をのばせないことを示している」
▽米国レントゲン学会雑誌1976年8月号記事「放射線と化学療法剤を併用する優秀性は定説として受け入れられているので、再検討しようという人は異端者扱いされてしまう。しかし、併用療法の中の放射線照射が、生命維持のためにとくに効果を持つという証明はされていない
 

放射線療法こそインチキ療法で裁判を


インチキ療法防止法が本当に非実証的療法から一般市民を守るために発令されたものならば、米国癌協会自身が放射線療法反対の公的な改革運動を起こし、FDAは放射線機器を封印し、放射線は癌の治療法だと主張している人たちを、インチキ療法の罪で裁判にかける日を待望する。
 

化学療法による苦しみや症状は、病気よりもはるかにひどい拷問


癌の治療に初めて薬品を持ち込んだのは、1919年ナイトロジェン・マスタードを白血病の制御のために使ったとき。強い毒物で患者が死ぬ前に体内の癌細胞を死滅させることを期待して、患者に投薬される。制癌剤は細胞の種類を区別するように作られたはずだが、残念なことに癌細胞と正常細胞の区別はできず、成長の早い細胞と成長の遅い細胞を区別する。活発に分裂している細胞が制癌剤の攻撃目標になる。しかし、癌細胞は正常細胞と同じ程度、またはそれ以下の速度で細胞分裂している癌の場合、患者が殺される前に癌細胞を殺すチャンスはない。結果として生じる苦しみや症状は、病気そのものよりも、しばしば、はるかにひどい拷問となる
 
ニューヨーク科学アカデミー年報によると、「癌に対する防御として免疫系統の重要性は確立されているようである。免疫系統が重要な機能として、初期癌の発生を抑えつける作用をもっている」
正統医学が認めたうえでさかんに行っている制癌剤に注目すると、その副作用で病人の免疫防御機構を破壊している(癌の進行を助けている)。
癌に対抗する人体の主要な防御システムの一つが、制癌剤を使っての化学療法で打ち破られてしまえば、その化学療法は癌を治療するよりも発癌作用の方が強いといえるであろう。
 
制癌剤の副作用第一の証拠
第二次世界大戦当時、マスタードガス(イベリットともいわれる毒ガス)の製造工場で働いた人々の間に肺癌が非常に多かった。(百科事典ブリタニカ)
制癌剤の副作用第二の証拠
前記の毒ガスと同じような免疫抑制剤を与えられた腎臓移植患者は、正常な人の50倍も癌になりやすい。(同上)
 
国立癌研究所の要請で行われた最近の実験結果によると、米国癌協会のすすめる“確立された療法”の中に入り、いまでも確認されている制癌剤はすべて、もともと健康であった実験用動物を発癌させたと発表。(同上)
化学療法を集中的に受けた病人は、化学療法を受けなかった病人より、二七〇%も多く二次癌を発生しやすい。(国立癌研究所臨床センター公聴会より)
(次回も化学療法の矛盾を深掘りします)

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