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私は十四歳の女の子アナ でも三千年生きています

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アナは十四歳の女の子。 でも、アナは普通の女の子ではない。 アナの姿は誰にも見えない。 アナの声は誰にも聞こえない。 アナに触れる事は出来ない。 アナは齢を取る事がない。 アナ…
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#宇宙

1、アナ

私の名前はアナ。十四歳。 知っている事はこれだけ。他の事は何も知らない。 身体(からだ)の…

39、生きろ

――暗闇。 ここはどこだろうか?  地面は存在せず、私の身体は浮いているらしい。 ……遠…

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38、アナ・ウロングクスヌク・ピエトリ・ユタ

「あれは私? アナ・ウロングクスヌク・ピエトリ・ユタ?」   私は耳を疑った。 ……まさか…

37、告げられる真実。罪の意識

私の全身に鳥肌が立った。 「……殺戮の道?」   私は思わず聞き返した。 胸の奥がきりきり…

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36、ルカとの再会

ルカは私を見つめたまま静かに笑っている。 私は呆けた様な気分になった。 場所も時間も分か…

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35、見知らぬ惑星。神だった頃の断片的な記憶

柔らかな風が頬を撫でる。 暖かく心地いい風。 スカートの中にも暖かい風が入りこんできて、少…

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34、「破壊の神かアナか?」突き付けられた選択肢

大宇宙神を追いかける私は、宇宙空間を五千年程飛び続けただろうか?  大宇宙神の飛んで行く先に明るい場所が見えた。 ――銀河だ。 暫く振りに私は銀河を見た。 徐々に銀河の姿が大きくなってくる。 なかなか美しい形をした渦巻き銀河だ。 ……あの銀河は私が奪い取った銀河だろうか?  そうではないだろうか?  ……まぁ、どちらでも良い。 私の銀河ではなかったのだとしても、結局は私の銀河になるのだから。 大宇宙神は銀河に突入した。 暫くして私も銀河に突入した。 大宇宙神は何億もの

33、新たな神の創造。大宇宙神との問答

何だ、一体何が起きたのだろうか?  身体が爆発した様な気がする……。 しかし身体に異常はな…

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32、破壊の神。リバース(逆行)

黒い生き物が喋った!  どこに口があるのかは分からないけれど、今喋ったのはこの黒い生き物…

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29、新たな世界、新たな三千年。しかし…

私の存在の基点となる家……シンの住む家。 私は……私はシンの部屋、シンの部屋の窓辺に立っ…

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11、ブラックホールの行く先

「よろしいですか、星は引力を持っています。それは理解されていますね?」 「あぁ」 アオノ…