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【プロ野球】さすが新庄監督!希代のエンターテイナーぶりが凄すぎる

これまでも何度か書いているのですが、判官贔屓タイプの私は新庄監督をずっと応援してきました。これまで2年間、ずーっと外野から聞こえる「騒音」にも耐え抜き、ようやく若者たちが育ち始め、また外部からの補強によって少しずつ監督が理想とするチームが形になってきている2024年シリーズ。単なる「にわか」が偉そうに語って申し訳ありませんが、それこそプレーだったり細かな点は専門の方にお任せするとして、「にわか」が勝手に新庄監督愛を綴っていこうと思います。


さすが!古巣でファンを唸らせる、サプライズを演出!

やっぱり最高だったのは、先日甲子園球場で行われたセパ交流戦での開会セレモニー(?)ですよね。これを「生」で見られた方が本当に羨ましい。こんなに素晴らしい演出、そうそう考えられませんよね(しかも実行に移してしまうという!)。新庄監督と言えばやっぱり阪神タイガースのレジェンドの一人。本人はもちろんのこと、プレーもカッコいいですし、何より常にファンのことを考えて行動されていた方。現役当時からいつでもコメントが冴え渡っていましたよね。

そんな阪神愛溢れる新庄監督が、阪神での新人時代の背番号63番をつけて登場って・・・!ご本人にとっても「故郷へ帰ってきたぞ」という感覚だったのでしょうか、しかも今年はこれまでよりもパワーアップして、ようやく監督が目指していたチームが形作られてきた年。ご本人も気合い十分だったのかもしれませんね。これには阪神の岡田監督も苦笑い。でも、全く嫌そうな感じはしていませんよね?岡田監督も阪神タイガースのレジェンド中のレジェンドですから、「同志」という気持ちだったり、可愛い後輩を憎めないなーという感じの表情にも見えたのですが、いかがでしょうか?


「おまえ、あんなパフォーマンスせんでも(笑)」by岡田監督

実は後日談があり、当日のやりとりを後に新庄監督が語っているやりとりが最高すぎるんです。すでにご存じの方も多いと思いますが、傑作すぎるのでぜひ。

岡田監督「おまえ、あんなパフォーマンスせんでも、勝てるチームや」
新庄監督「ありがとうございます。セ・リーグをコテンパンにやっつけておきますね」
岡田監督「それ、ほんま頼むで」

中日スポーツ 5月30日23:00配信より

どことなくお二人の口調が頭に浮かんできませんか?破天荒な後輩への先輩からの熱いメッセージ。岡田監督はシンプルですが、味のある深い言葉を常に残していますよね。恒例のハイタッチパフォーマンスはなかったものの、こうしたやりとりがお二人の間では繰り広げられていたんですね。

派手さに隠れた新庄監督のストイックな一面も魅力のひとつ

こちらも有名な話なのですが、新庄監督は現役時代から「超スーパースター」であり、何もかもが「カッコいい」のですが、野球に関しては「超ストイック」なんですよね。どうしても派手なパフォーマンスやマスコミ受けするコメント等で煙に巻いておりますが、実際はものすごく緻密なプレイヤー。中でも野村監督との接点に関するエピソードはいつ読んでも嬉しくなってしまいます。

というのも、私は野村監督も大好きな監督の一人で、それこそ仕事で教室長時代は野村監督の書かれた本を何冊も読み、そこから少しでも参考になることがあればすぐに実践し・・・なんていうことをやっていました。それくらい「コーチング」という世界において野村監督の指導法はものすごく偉大なんですね。そして一見、新庄監督と野村監督、タイプが真逆すぎるので、合わないのではないか?と思われていたのですが、そんなことも無かったようですよね。

新庄監督も「野村チルドレン」だった!

新庄監督は阪神時代の99、00年と2年間、野村監督の下でプレーしている。当時の阪神を取材したスポーツ紙記者は振り返る。
「野村さんと新庄はキャラクターが全く違うので、野村さんが監督就任前は波長が合わないのではという懸念がありました。ところが、野村さんの考える野球に新庄が積極的に取り組み、非常に良好な関係性でした。春季キャンプで新庄の強肩を生かした投手兼任プランが大々的に報じられた時、野村さんが上機嫌だったことを覚えています。新庄は華やかなイメージが強いですが、陰で誰よりも練習するタイプでした。努力家で野球観が近い2人は似た者同士だったのかもしれません」

「AERA dot.」5月23日配信より

野村監督が阪神タイガースの監督に就任した当時は、阪神の暗黒時代、なんて言われるほど、チーム内が厳しい状態で、成績も芳しくなく・・・という時期でしたね。そんな矢先に、外野手である新庄監督にピッチャーを担当させてみるなど、斬新なプランを発表したことが当時相当話題になったことを覚えています。

野村監督の「弱者の兵法」を実践!?

日本ハムを取材するスポーツ紙記者は、こう分析する。
「新庄監督は、ああいった走塁でのトリックプレーに就任1年目から春季キャンプで重点的に取り組んできました。ただ、選手たちの頭と能力が追い付いていない部分があった。一朝一夕でできるものではなく、経験を積むことで精度が高まり、実戦での成功率が上がっています。新庄監督は走塁と守備の緻密さを求める。個々の能力でかなわなくても、組織で相手を倒す。亡くなった野村克也監督の指導論である『弱者の兵法』と重なる部分があります」

同上

野村監督といえば「ID野球」。これはI(インポータント)D(データ)ということで、データを使い、頭で野球をすることを選手たちに説いたそうですが、そこから発展させてデータのみならず、プレー全てにおいて頭を使うというのが新庄監督流なのかもしれません。これまではそうした部分で連携が取れず、失策も多かったようですが、今シーズンはようやく実りの時期を迎え、随所でトリックプレーと称される頭脳プレーで「セコセコ野球」(by新庄監督)しながら得点を重ねているシーンも多々見られます。このあたりも「野村イズム」の継承者らしい一面ですね。

頭を使わない選手は好きではない!?

新庄監督の指導ぶりについて、かつて野村氏から指導を受けたプロ野球OBは、「新庄監督が取り組んでいる日本ハムの野球が、野村野球に最も近いと感じます」と語る。「野村さんは適材適所でコンバートを積極的に行っていました。その成功例がヤクルト監督時代の飯田哲也、土橋勝征です。新庄監督も再生工場の手腕が垣間見えます。野村さんと新庄監督の共通点は、頭を使わない選手を嫌がること。走塁と守備を大事にする野球も重なります。野村さんは天国から日本ハムの野球を見て喜んでと思いますよ」

同上

実際、新庄監督もそれに類するコメントを残していますよね。さらに「チャンスは1回しかない」とか「怠慢プレーで即降格」という一見非情ならも、こうしたメリハリがチーム内をピリッとさせ、活性化させているのだと思います。しかし、降格したとはいえ、ファームで結果を残せば再び呼び戻し、活躍の場を与える。さらにファームの若手も率先的に昇格させ、チャンスを与えていますので、こうした様々な施策が、あれだけ元気なチームを作る秘訣なのではないかな、と思っています。監督も仰っていましたが、まるで高校野球チームのようなベンチ陣の盛り上がり。本当に見ているこちらも嬉しくなっちゃいますよね、本当に初々しい。

厳しい条件になればなるほど「燃えるタイプ」?

これまで2年間のファイターズは、とにかく散々言われ放題。特に指揮を務める新庄監督へのコメントは、こちらが悲しくなるほど辛辣なものばかりだったように思います。ま、逆に判官贔屓の私などは、だからこそ余計応援したくなって、今ではこんな記事を書くまでになっているわけですが(笑)。とはいえ、きっと新庄監督は「逆境」に燃えるタイプなのかもしれません。阪神タイガースから大リーグのメッツへ移籍、そしてファイターズでは北海道へのホームタウン変更に伴い、注目を集めて見事日本一。その後は現役復帰に向けて挑戦した後に、火中の栗?を拾う形でファイターズの監督に就任。まあ、ここまでも波瀾万丈の野球人生ですよね。

しかし、どんな時も弱音を吐かずに、マスコミ陣からの猛烈な取材にも一定の良好な関係を築き続け(←あれだけの大スターですから、本当は正直、キツかったはず。)、さらにはSNS時代の昨今は、実名を名乗らない匿名の素人たちからの口撃を交わし、時には選手たちの盾になり・・・と、どれだけ強心臓なんだ!と本当に尊敬してしまいます。(さらには破天荒新庄監督を守り続けている、球団オーナーや社長さんもまた良き理解者なんだろうなと思いますね。)

勝てば官軍な空気ではありますが、これからも応援します!

ということで、2024年シリーズはここまで順調(すぎる)なペースで快進撃を続ける、ファイターズ。それに伴い新庄監督上げの記事やコメントも多数寄せられ、嬉しくなる反面、ここ数年あれだけ叩いてきたのは誰だ?とひとくさりもしたくなりますが、まあ、それはおいておくとして、今後にも期待したところですね。平成の時代には野村監督の指導法が脚光を浴び、そして実際に結果を出してきたわけですが、令和の時代に入り、今どきの選手たちには新庄監督の指導法やコーチング、モチベーションアップ方法が受け入れられているのかもしれませんね、このあたりも非常に興味深いところで、ますます目が離せません!あと・・・一度はエスコンフィールド行ってみたいなぁ・・・と思っている、今日この頃です(笑)。

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