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【映画】この迫力は映画館の大画面で体感してほしい!~「ツイスターズ」

90年代に「ツイスター」という竜巻を扱ったパニック映画(デザスタームービー)がありましたが、今回その続編というかリブートになるのか、とにかく同じ竜巻をテーマにした作品を鑑賞してきました。不謹慎に聞こえてしまったら恐縮なのですが、実は私は「パニック映画」というカテゴリーが結構好きでして・・・笑。古くは「タワーリング・インフェルノ」「ポセイドン・アドベンチャー」、90年代なら「ダンテズ・ピーク」「ボルケーノ」
「ディープインパクト」「アルマゲドン」「タイタニック」などなど。その後は「デイ・アフター・トゥモロー」なんかも面白かったですね。いずれも自然の驚異を扱いつつヒューマンドラマも根底に流れているんですよね。ということで今回は「ツイスターズ」について紹介していきたいと思います。


まずは恒例のあらすじから

ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学の天才ケイトは、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が連続発生していることを知る。彼女は竜巻に関して悲しい過去を抱えていたが、学生時代の友人ハビから必死に頼まれ、竜巻への対策のため故郷へ戻ることに。ケイトはハビや新たに出会ったストームチェイサー兼映像クリエイターのタイラーらとともに、前代未聞の計画で巨大竜巻に挑む。

映画.comより抜粋

実は前作にはあんまりハマらなかったんです・・・

ということで前作とはあまり関係がありません。ですので、普通にこの作品からでも鑑賞OKです。というか、実は前作にはあまりハマらなかったんですよね、正直。というのも、前作は映像はド迫力で良かったのですが、そもそも主人公たちは「ストームチェイサー」という竜巻を追いかけている集団だったんです(たしか、記憶では)。ということで、自らの意志で危険の中に入っていくわけで、なんでわざわざ危険を冒して竜巻に近づくのかがイマイチ理解できなかったんですよね、若かったからか?笑。しかし、今回は主人公のバックグラウンドがより明確になり、竜巻を追いかけなければならない理由がハッキリと提示されたため、感情移入がしやすかったです。

これはもうド迫力を楽しもう!

前作(一応)の「ツイスター」でも竜巻映像に驚きましたが、それから約30年。当然、映像の進歩は驚異のレベルですので、とにかく竜巻の映像が「圧巻」。これはぜひ音響の良い映画館で、さらにはちょい前の座席を選んで目の前いっぱいに画面が広がるような環境だとより一層盛り上がると思います。ついでに座席が動くなんて効果があればぜひともそちらをチョイスしてほしいところです。それくらい迫力満点です。

ヒューマンドラマが映画を彩る

主人公ケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズが好演!NY勤務のデキるキャリアウーマンも似合っていましたが、カントリーガールな彼女も素敵でした)の過去のトラウマ、そしてなぜ彼女が「竜巻」に魅了されていったのか、そして最初はいけ好かない迷惑系YouTuberだと思っていたタイラーが、なかなか本物の気象知識の持ち主だったというネタなど、なかなか背景も魅力的でした(欲を言うと、二人の艶っぽいシーンはもうちょっとあっても良かったのかな、と思いましたけどね。ま、これを挟むと120分超えになるので、テンポを考えてカットしたのかもしれませんが・・・ちょっとあっさりしすぎてたような)。

そしてケイトの学生時代の友人ハビ(「イン・ザ・ハイツ」のアンソニー・ラモス!歌って踊れるブロードウェイ俳優が今やハリウッド大作にも多数出演。いい役者さんなので、今後にも期待です。ま、本当はブロードウェイの方にも定期的に出演して欲しいですけどね)が研究のために頼りにしていたスポンサーが実は「悪徳業者」で、先ほどの迷惑系YouTuber軍団だと思っていたタイラーのチームが、地域ボランティアを率先して行う「いい人たち」だったという、こう書くと「あるある」な流れなのですが、これもまたこうしたデザスタームービーの場合、本編の流れを妨げない程度の人間ドラマが描かれていて好感が持てました。

竜巻の爪痕が克明に描かれています

そして竜巻は何度か形を変えて町を襲います。全体としてとても流れがきれいに作られていて、ラストに向けてだんだんと盛り上がっていく作りになっています。が、パターンがそれぞれ異なるので、飽きることは無いと思います。それでもとにかく竜巻の恐ろしさだけはどのパターンでも画面からこれでもか!というくらいに伝わってきます。とはいえ、ツッコミどころとしては、舞台は恐らく竜巻の多い地域だと思うので、地下室は完備されてるんじゃないのかな・・・とは思いましたけどね(笑)。ま、こうした娯楽大作でそんな真面目なツッコミを入れるだけ野暮ってもんですよね。

まさに「考えるな、感じろ」。120分何もかも忘れて画面に没頭

映画ってやっぱり娯楽じゃないですか、もちろん多くの人の感情を揺さぶったり、考えさせたりするような作品もありますし、私もそういう作品も観ますけど、歳を経て思うのは、単純に「やっぱり最後はハッピーエンドがいいよな」ということですね。もしくは水野晴郎さん状態で「やっぱり映画はいいよな」と思えることとか。そういう意味ではパニック映画のカテゴリーってそのほとんどが一応は最後にはハッピーエンドで締めくくられますよね(「ポセイドン・・・」と「タイタニック」はそうではないですが・・・)。そういう意味ではマーベルコミックモノとかアクション映画同様に、何も考えずに楽しむっていうのも、なかなか楽しかったです。ところどころに気の利いたフレーズや登場人物たちのやりとりなどもありましたしね。

まとめ・・・★★★☆☆

ということで、まとめになりますが今回は星三つ(というか、星をつける企画を忘れてました・・・笑)。繰り返しますが、何も考えずに「何か映画観ようかな・・・」というくらいのノリの日があったら、ぜひオススメです。できれば座席は前方中央あたりだと、より迫力が味わえるはず。ほとんど悪人も出てきませんし、そういう意味でも安心して竜巻の恐怖に集中できます。最後になりますが、前作との違いとしてはYouTuber(良くも悪くも今を代表)と風力発電(やっぱり自然には勝てません)ですかね、時代の流れを感じました。

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