【SLAM DUNK】一意専心〜山王工業の場合

自分よりも猛者が多くいらっしゃると思うので、全然マウントとるつもりではないんですが、多分かれこれ20回の大台にのっていると思います、THE FIRST SLAM DUNK。

なんなんですかね…なんで飽きないでしょう?普通にメインのストーリーだけでも楽しめるし、観客席にいる隠れキャラ探しも楽しめますし、やっぱりラストを味わいたいんだと思います。多分、WBCの準決勝、決勝のハイライトをリピートで見たくなる感じ?←自分だけですかね?誰か分かる方いたら嬉しいです!(笑)

今回はタイトル通り山王工業について話を進めていきたいと思います。が、自分より詳しい方があちこちで分析や論じてますんで、あくまでもイチファンが勝手に山王チームについて呟いているということでご勘弁ください!


最強、山王。映画ではリョータの兄、ソータも沖縄代表として山王と戦う夢を語っていました。モデルとなった秋田の能代工業は同時代を生きた人間なら誰もが知っている名門。しかも今回のチームは歴代最強のベストメンバーが集結。山王OB(相田弥生曰く、大学オールスター)たちも歯が立たないレベル。しかも全く慢心なく貪欲に勝つことだけを考えている最強軍団です。

一年からスタメンのガード深津(リョーちん、めちゃくちゃ頑張ってました!ゴリもゴール下で神奈川猛者陣、並びに山王河田相手に奮闘しますが、実はリョーちんも神奈川大会では牧や藤真らと互角に張り合っていました!)、前半でミッチーに驚異のディフェンスを魅せる一ノ倉、ゴール下の河田兄弟、リバウンドの名手ポールこと野辺、そして流川の前に立ちはだかるスーパーエースの沢北。

こうして書いているだけで、ゾクゾクしてくるというか、これだけのベストメンバー(後半からは一ノ倉に代わって松本が参戦!)を集め、観客席にはズラーっと後輩部員たちが一糸乱れぬ応援を展開。安西先生も仰っていましたが、会場のほとんど全員が山王派。まさか初出場の湘北なんぞ勝つはずがない…と思っている超アウェイ状態。

原作にもあったように、無名チームであってもしっかりと研究を重ね、弱点を掴み、決して手を抜かない。この辺り、並の強豪校ではなくその上を行く王者ならではの自信とプライドなんでしょうね。慢心はしていない、自分たちのプレーに絶大な自信を持ち、よもや負けるなどとは考えていない。現に彼らはここまで全勝なんですよね。

ポっと出の初出場かつ、Cランクの湘北にも、一ノ倉以外はスタメンを最初から投入。もちろんお話だと分かっていても、山王の正々堂々としたプレー精神が伝わります。冒頭、リョータと花道のアリウープで会場がどよめく中、微動だにしない深津ビョン吉。司令塔を中心にメンバーがきっちり自分の仕事をベストの力で遂行していきます。

ラストに繋がるまでの死闘は映画も素晴らしかったのですが、原作はより深く、そして濃く描かれています(なんせ単行本7巻分が山王戦ですからね…)。途中、原作でも映画でもありましたが「ノーマークだったよな、湘北なんて」これが本音ですよね、まさか緒戦で負けるはずがない、しかも無敗の歴代最強チーム。

エース沢北と流川の対決も見応え満点です。沢北目線で見ると、かつて仙道が花道と流川と対決した時のように、いい意味でワクワク、そして最後は自分が勝つという絶対的自信に満ち溢れていたんでしょうね。そこは深津も河田兄も絶大なる信頼で沢北の個人プレーを許していましたから。

堂本監督もまた脳裏に負けは全くなかったと思います。その証拠にラストも逃げ切ることなく、バチバチに勝負していました。ここでもチーム全員が負けるはずがないという揺るぎない自信で臨んでいるわけですよね、そしてこれこそが最後の大どんでん返しに繋がるわけですが…

これって本当に重く辛い一敗ですよね。もちろん本人たちは当然のこと、監督もですが、きっと学校関係者やOB、ファンたちが外野で何だかんだブツクサ言う展開になるんだろうな…と思うと、最後の監督の「はい上がろう」と、沢北の号泣がより深く心に響きます。ま、沢北にとっては悔しいけど経験値を上げる機会になったんでしょうが、監督は…きっと叩かれたりするんだろうな…と想像してしまいました(そこは陵南の田岡監督、カッコ良かったっすね!理想の監督コメントです)。


ちなみにスター揃いの山王チーム。日本最強ガード深津に河田兄弟、一ノ倉、そしてスーパーエースの沢北…と豪華キャストなんですが、私は後半戦でミッチーをマークする松本くんが山王では一番の推しです。ミッチーに「オレの名前を言ってみろ」といわれ、律儀に答えたら即3ポイント決められたり、ミッチーが「もう腕上がらねぇのによ…」なんて呟いた途端にシュート決められたり…とミッチーに散々にしてやられてしまう松本くん。映画でもいい動きをしていましたし、原作でも他校ならエースとして活躍できる逸材と紹介されてましたから、ぜひ大学での活躍を期待したいところです。

ちなみに単行本には各エピソード後に井上先生による、ひとコマコーナーがあるんですが、先程のミッチーの「オレは誰だ?」のシーンで、松本くんが「さっきいったじゃん」と困り顔で訴える画が最高に笑えます。松本くん、申し訳ない。ミッチーはそういうヤツなんですよ…笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?