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【本】あの時、あれをしておけば・・・~「30代にしておきたい17のこと」再読①

前回までは「20代にしておきたいこと」ということで本田健さんの著作をもとに話を進めて参りました。そして今回からは「30代」にグレードアップ。本田健さんの「30代にしておきたい17のこと」を再読しながら、私自身、当時を振り返っていきたいと思います。


1.「すべてを手に入れることは不可能」だと知る

欲しいと思うもの、実現したいと思うものが「もう手に入らないんだ」という事実に直面しなくてはいけない。それが30代。逆に言えば、何が手に入るかを計算できるのも30代。30代は、人生を劇的に変えられる最後の10年。

本田健著「30代にしておきたい17のこと」より

私の場合、自我が芽生えたのが遅かったのか、まだまだ無我夢中で突っ走っていたのが30代だったな、と思います。特に30代前半で教室長という役職になり、そこからは毎日もがきながら、駆け回りながらの10年間だったな、と。「もう手に入らないんだな」と、ある意味悟ったのは、それこそ「厄年」のあたりだったでしょうかね、いや、本当の「厄」は、「後厄」の後に訪れたわけですが、それはまた別の話(笑)。本田さんも書かれているように、「30代は、人生を劇的に変えられる最後の10年」というのは本当。本気で突っ走ったから、やりきったからこそ、その後があると思うので、ぜひとも「全力疾走」してほしいです。

2.「変えられること」と、「変えられないこと」の違いを知る
3.「自分の勝ち(負け)パターン」を知る

自分以外の周りの人たちが、何をやったことで人生がうまくいっているのか、あるいは、うまくいっていないのかのパターンを良く見ておくこと。成功している人というのは、自分のパターンを突き通すと同時に、違うパターンも、うまく取り込んでいる。その引き出しが多ければ、多いほど、何をやっても成功できる人になる。また、失敗しそうな時には、そこからカムバックする処方箋を膨大なデータベースから引き出すこともできる。

同上

たしかに、今思えば、こうした「世渡りの上手さ」を身体で学ぶべきだったな、と思います。全力疾走ゆえに、つねに直球ストレート勝負だったので(笑)。そりゃ、敵も味方も出来ますよね、ハッキリしすぎているから。そして世の中、妬み嫉みの魑魅魍魎の世界だということを知るのは、もうちょっ後のことだったり。突っ走っているときって、そういうことに気づかないし、動じないんですよね。好循環に入っているから。

しかし、一旦、風がやんで、逆回転し始めると・・・ってのが私の40代前半でした。しかも気づいた頃には手遅れだったり・・・ということも。ですので、人生の先輩方の動きを見ておくこと、できれば、彼らと話す機会を作って、人生訓を聞かせて頂くことで疑似体験する・・・なんてのも、今思い返すと、良かったのかもしれません。

4.「セルフイメージ」を定期的にチェックする

セルフイメージとは、自分が誰なのかというイメージ。どういう仕事をして、いくら稼いで、どんな所に住んで、誰と付き合っているのが、ふさわしいと考えるか。このセルフイメージをチェックしておくと、自分がどんな状態にいるのか、よく分かる。チェックした後は、『自分には何がふさわしいのか』を落ち着いて考えてみる。

同上

これは本当にその通りだと思います!会社で尊敬できる先輩方やメンター、または実在のビジネスパーソンや過去の偉人などなど、自分がなりたいと思う人物の「ように」振る舞う。たとえば「もし、自分が○○だったら、どう判断する!?」みたいな感じでしょうか。私の場合、上役に頭を下げる「ひらめ上司」がどうしても苦手だったので、そういった「おべっか」的なものは使いたくないな、と思い、「だったら、結果を出していれば、そういうのもしなくていいんじゃないか」と思い、そういうのをモチベーションにやっていました。

ま、結果が出ているときはいいのですが、敵も作りますから、やがて訪れる「冬」の時期になると・・・一転。魑魅魍魎の世界にたたき込まれることとなり、ちょっとその後の展開は、なかなかしんどかったですね。ま、とはいえ、下げたくない頭は下げない、という謎の自分のプライドだけは貫いたから、勝手によしとしていますが(笑)。それはさておき、私のようにならないためにも、もう少し「先を見据えた人生プラン」を立てることを強く強くオススメします。

5.「お金」と真剣に向き合う

お金は、パートナーシップと並んで、30代の人生を左右する要素。30代で、その人の「お金の人生」はおおよそ決まってしまう。35歳を過ぎて、急にお金持ちになる人はあまりいない。厳しい言い方だが、30代の時に「一生食べていける資産を40代で作れている自信」がなかったら、将来経済的自由を得るのは難しいと思った方がいい。

収入の20%ずつを残していたら5年で1年分の収入を貯蓄できる。それを20年貯めていたら4年分の生活費が元金として残っているはず。それを運用していけば一生食べる分くらいの財産はできている。お金と上手に付き合うことができれば、人生でやりたいことを自由に実現できる。30代にいくら稼いで、いくら使うのかということが、その人のお金の人生を決める。経済的な面からも、30代というのは人生の基盤を作る、とても重要な時期である。

同上

ちょっと長い引用になりますが、これは本当に大事だと思います。私の場合、ちょうどこの時期に勝間和代さんブームの時期でして。その勝間さんが「銀行にお金を預けるな!」というようなセンセーショナルな本を出され、流されやすい私は即、銀行の普通預金から、当時は今ほど知られていなかった投資信託を始めたことを思い出します。そこから毎月コツコツと(たいした額ではないですが)貯めることで、10年くらい経つと、そこそこな額になっていて驚いたことを覚えています。ま、もちろんもっと上手に資産を増やしている方も多いと思うので、私なんて全然ではありますが、それでも「時間を味方につける」などという資産形成の極意を多少は体験できたかな、と思っています。

いよいよ来年からは「新NISA」も始まり、「iDeCo」といった「自分年金」も比較的身近になってきました。これから社会人になる方とか、現在20代の社会人の方々は本当にラッキーだと思います!それこそ「時間の恩恵」を20年、30年という長期間味わえるわけですから。私自身、ある程度まとまった資金を少しずつ準備できたことが、40代になり、一念発起して、退職を考え、それから転職するという、自分的には一大事を実行できた原動力になったというのもあります。やっぱり頼れるものの一つとして「お金」というものはあると思うので。


ということで、今回はここまでにしたいと思います。やっぱりこうして振り返ると、いろいろな体験をしてきたな、ということが思い出されますね。もちろん、懐かしい、嬉しいものもあれば、辛い、しんどい思い出も蘇ります。でも、それらすべてが自分の30代における「貴重な経験」なわけで、これは誰にも奪えませんからね、本当に自分だけの「宝物」です。なんて書くと、カッコいい感じがしますが、実際はとにかく仕事に明け暮れた10年だったという面もなくはなかったんだな・・・ということも思い出され、それはそれで、もうちょっといろいろ出来たかな、と思う面でもあります。ま、自分が選んだ人生ですからね、仕方ないことではありますが。

ひとまず、みなさん、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!


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