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#1.今日の散歩〜明石・東二見〜

再びやってきました。

前回は、「玉子焼き にし尾」さんに
おじゃましました。

ですが、まだまだ、ディープな明石の東二見。
もう少し散策です。

山陽電鉄 東二見駅、海側へ。

10分ほど歩くと、都市景観形成重要建築物
が現れます。

木造の建築物のたたずまい
尾上邸

元々は肥料問屋だったそう。

この辺りは水利に恵まれず、稲作には不向きな土地でした。そのため、結果的に畑作が盛んになり、中でも盛んだった綿花は日本でも有数の産地となりました。しかし、当時の二見の浜は周辺と同様砂浜で、綿花を運ぶ船を着けることが難しく、綿花を作ったものの運ぶ手段・売る手段が貧弱という非常にまずい状況が続いていました。この地で干鰯(鰯を干した肥料)を営んでいた増本忠兵衛なる人物です。忠兵衛は私財を投げ打ち、借金までして二見の浦に堤防を築き港を整備しました。難工事の末に二見港が完成したのは江戸時代も終わりの安政6(1859)年のこと。以来、綿花や干鰯等を出荷することで、二見は商品経済の拠点として栄えることになりました。

浜と漁港と商屋……
この風情・景観はなかなか出せないでしょう。

また、この迷路のような路地。
こどもの隠れんぼにももってこい。

Google mapを駆使しても迷います。

ここはテクノロジーとは無縁の世界。
そんなおおらかな雰囲気さえ醸し出ています。

そして、この細い路地を入ったところを通り

突如、現れる。

「鉄板焼き のぶちゃん」

のれんがなければわからない。
町並みに溶け込み過ぎてます。

そこから香る、ソースの香り。

中を覗くと、地元の人ぽい?お客さん
でいっぱい。

おばちゃんが先客の鉄板を磨きにかけて
片付けている。

前のお客さんは、おでんのお持ち帰り
しているよう。

「お好み焼き+おでん」

最強タッグ。


ちょうど席が空いたタイミングのようだ。 
あまり待たされず席に案内され着席。

店内の様子は......
ザ・ムービー 昭和の下町
映画のセットです。

重要グルメ建築財に指定。

店員のおばちゃんは、常連の好み
まで知っているような会話も聞こえてきます。

ネコのオブジェがいっぱい

メニュー。
ここだけ、値上げの嵐はどこ吹く風。
別世界。時間が止まっているかのよう。

さて、今日のチョイスは。

のぶちゃん焼 650円
豚焼 450円
エビそば 550円
チーズポテト焼 550円

持ち帰り
スジそば 600円

舞台の鉄板。

やっぱりホットプレートじゃなく
鉄板。

奥の調理場では、香ばしい香りを立てながら
俳優たちが出演の準備。

そして、我々の大舞台にすっぴんで登場。
それでも十分にベッピンさん♪

ここでは、全員がスター俳優。

さっそく化粧をほどこします。

私はやや厚化粧で
モデル並みの美人さんの出来上がり。

お好み焼きには

取皿なし。箸なし。

いさぎよい。

お好み焼きは鉄板から直接
コテで食べるもの。

下町のオールドスタイル。

ここは俳優になり切らなくては
なりませぬ。

私が推したのぶちゃん焼は、魚介とスジ肉の
オールスターズ。

生地は柔らかく、出汁の風味も効いている。

そして

牛スジの甘辛い弾力と
負けじとタコの弾力
そこにソースの旨味が絡み込む。

アッツアツを防御するため
ハフハフとソースの香りをも口に
迎え入れると……

口の中はグルメオーケストラ♫

焼きそばもプリプリのエビに小麦風味残る
そば。
味付け抜群。エビの風味もソースに負けじと
ついています。

完食。

最後は、現金でお支払い。
ここは電子マネーなんて洒落たものなんてない。
現金がここでは「入場券」

お会計を済ますと、おばちゃんから
「飴ちゃん」と「ガム」
どっちがいい?

ここでは、飴にも当然「ちゃん」づけ。
ぬかりなし。

ここは「グリーンガム」を
久しぶりの「板ガム」。

早速、お口直し。

今日も幸せな時間、ありがとう。
ごちそうさまでした。

鉄板焼き店 のぶちゃん
〒674-0092 兵庫県明石市二見町東二見1736


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