No.25 カップヌードル 「SAMURAI-K篇」
https://www.youtube.com/watch?v=9hAnfZ2_Uw0
[企業・商材について]
インスタントラーメン。1971年の発売以来、売上シェアNo.1を維持し続けている大人気商品。世界80カ国以上で販売されているため、海外でも有名。1996年から2006年まではアメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアに看板が設置されていた。
[ターゲット]
10代以上の男女。
[企画の思考プロセス]
カップヌードルは非常に認知度の高い商品。そのため、「お湯を注ぐだけで食べられる」というメリットや味は、日本人の多くが知っている。
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短期的な売上増加を狙うのではなく、長期的な視野で考え、カップヌードルのファンになってもらうことを狙いたい。そのために、ターゲットをワクワクさせる映像を映す。
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カップヌードルは世界に誇る日本の食品。「日本を代表する」という共通点を持つのが、テニスの錦織圭選手。錦織選手の格好良い映像を映し、ターゲットを驚かせたい。
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具体的には、宮本武蔵に扮した錦織選手がラケットの代わりに木刀を持ち、海外のテニスプレーヤーに勝利する映像にする。
[CMの仕掛けを簡潔に言うと]
ターゲットにファンになってもらうため、「日本を代表する」という共通点を持つ錦織選手の格好良い映像を映す。
[演出のポイント]
■1回目にボールを打った後、洋楽のBGMが鳴り始める。
1回目にボールを打つカットは、特に重要。なぜなら、「木刀でボールを打つ」というインパクトのある映像を、受け手が始めて見るカットだから。それまでは静かなBGMが流れているが、打った瞬間に格好良い洋楽のBGMが鳴り始めることで、より強い衝撃を与える映像になっている。
■「エアK」に迫力がある。
最も重要なのが、錦織選手の得意技である「エアK」を打つ場面。直前は、3カット連続でボールを打つ瞬間のみのカット。スピード感がある中で、「エアK」を打つ直前にスローになり、BGMが消える。そして打った直後に普通のスピードに戻り、BGMが再度鳴り始める。「エアK」の映像に特別感が出て、迫力のある映像になっている。
[自分がクリエイターだったら]
■敵役の衣装を英国騎士風にする。
元のCMでは、敵役の衣装が普通。適役が格好良いほど、倒す主人公も格好良く見えるので、適役の衣装をデザイン性の高い英国騎士風の衣装にする。
■敵対されていた人々に賞賛される演出を施す。
主人公がアウェイの地に乗り込み、敵を倒し、観客から賞賛されると格好良く映る。そのため、序盤はもっと“アウェイ感”を出したい。子供や大人が錦織選手を嘲笑しているカットをもっと増やす。さらに、その間に木刀のアップを映すことで、観客が「アイツ、あんな棒でテニスする気か」とバカにしている印象を受け手に与えたい。
そして、錦織選手が勝利した後に観客が拍手を送るカットを入れる。敵対されていた人々に賞賛されることを表現し、錦織選手を格好良く見せる。その分の時間は、過去の写真を出すカットを削ることで作る。
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