CMの面白さ
CMが好きです。CMを見ることそのものも面白いですが、CMの研究をすることで、また違った面白さがでてくることもあります。
先日、母が「こんな面白いCMがあったよ」と、メールをしてきてくれました。(うちの母は時々そういうことをします。)
そのCMは確かに面白いものでした。ネットでバズるかもなぁ、と思いました。ただ、面白いだけ、でした。
本当に偉そうなことを言わせてもらうのですが、「結局それはどんな商品なの?」「それを使うとどんな良いことがあるの?」ということがわかりませんでした。そのCMの目的は「商品を買ってもらうこと」なのに、「商品を買ってみよう」とは思いにくいCMになっていたのです。
「競合他社の商品じゃなく、うちの商品を選ぶとこんな良いことがあるよ!」と伝えるのはCMの基本と言えます。
が、そうじゃない場合もあります。例えば、アルバイト募集サイトの場合。松本人志さんが「タウンワーク!」と連呼するだけのCM。「ラインバイト♪ラインバイト♪」と軽快な音楽が鳴るCM。商品のメリットなんてわかりゃしませんが、これらのCMは理にかなっています。
大切なのは、人が「アルバイトしよう!」と思った時に一番に想起してもらうこと。「なんかそういえばタウンワークってやたらCM流れてるな。検索してみっか。」とか、「ラインバイト♪って印象に残ってんな。検索してみよう。」と思ってもらうことが大切になります。
商品や状況によって、戦略が全く変わる。それがCMの面白さの一つだなぁ、と思っています。
自分の好きなCMを見つけて、戦略を紐解いていく作業は案外面白く、このnoteで「CMばっか」というマガジンにつらつらと書いています。
僕の考えが正しいかはわかりませんが、むしろ間違いばっかのような気がしなくもないですが、とにかく考えることが大事かと。
実りがあるかどうかわかりませんが、考えて書いて考え直して書き直して、あがいていこう。そして、CMの戦略を考える仕事ができればなぁと思っています。
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