No.4 GLA-Class 「GO! GLA」

https://www.youtube.com/watch?v=kGF1kypCy1c


[企業・商材について]

メルセデス・ベンツが販売しているSUV。SUVとは、スポーツユーティリティビークルの略称で、悪路でも力強い走行が可能な多目的乗用車。GLAの価格は344万円から。メルセデス・ベンツが販売するSUVの中では最も低価格で、コンパクトな車。


[ターゲット]

30代〜40代の男性。特に、家族を持つ父親や、アウトドア好き。一般的な車と比べて価格が少し高めなので、お金に余裕のある層が主なターゲットだと考えられる。


[企画の思考プロセス]

GLAは、他のSUVにはない「ベンツの高級感」がある。そして、ベンツの他のSUVと比較すると、最も低価格である。つまり、SUVの購入を検討している人にとって、「ベンツの高級感」を手に入れやすい商品といえる。

課題となるのは、ベンツに対する「高級」というイメージ。「ベンツは高級車だから手が届かない」と考えているターゲットに対して、近しい存在であることをアピールしたい。

マリオは、ターゲットである30代〜40代の男性のほとんどが知っている。加えて、マリオのゲームでの動きは、敵キャラクターを踏みつけたり、高い場所から飛び降りても平気だったり、俊敏性と力強さを感じる。それはGLAのアピールポイントでもある。

マリオのゲーム画面でGLAを軽快に走らせる。後半は実写の映像に切り替え、マリオを登場させる。

強いインパクトを与えることができる。その上、マリオに親しみを感じているターゲットに、「自分に関係があること」と感じてもらえる。


[CMの仕掛けを簡潔に言うと]

ターゲットが親しみを持っているマリオを登場させることで、GLAが近しい存在であることを印象づける。


[演出のポイント]

■実写映像が変わるのが、スタートから9秒後になっている。

もっと早い秒数で切り替わってもよさそうだが、少し遅めの9秒に設定されている。そのため、受け手はゲームの世界観に浸りやすい。目が慣れた分だけ、実写化に対するインパクトが強くなる。仮に、実写映像がもっと早く切り替われば、ゲーム画面に目が慣れないので、インパクトは弱いものになると考えられる。


■マリオが倒されるBGMと同時にベンツのエンブレムが映る。

ベンツのエンブレムに対して、多くの人が「高級」というイメージを持っている。CMをスタイリッシュに見せるには、BGMの音をもっと前に流して、エンブレムが映る時には格好良い音を使うことも考えられそう。しかし。同時にすることで、マリオが倒される「チープな音」と「ベンツの格式高さ」がギャップを生み、よりインパクトを残す映像になっている。


[自分がクリエイターだったら]

■実写化に変わる瞬間は車の全体を写す。

実写化に変わった瞬間のカットは車の前方部分だけでなく、全体を写す。全体が空中から地上に着地するダイナミックな映像にすることで、GLAの力強さが際立つ上に、インパクトのある映像になる。


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