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ストレスへの対処法を知る②

 前回記事の続き。本書「メンタル・タフネス」に学ぶ。

感情の力は強烈である。しばしば感情が暴走し、私たちの人生は破壊されることもある。自分の感情と上手につきあっていきたいものである。

理想の状態とは、
①精神的なタフネス(タフな信念を持ち、タフに考える習慣)を持ってる
②肉体的なタフネス(肉体的に鍛え上げ、健康で、タフに行動する習慣)がある
③それぞれのネガティブな感情の意味を理解し、解釈する能力を持っている
過度なストレスは、"痛み"を生み出す。
ネガティブな感情は、"痛み"が心理的に伝達される手段である。
たえず肉体的痛みを感じることは、決して自然な状態ではない。
全く同じことが感情にも言える。人間の通常の状態はポジティブだ。
ネガティブな感情は、非常にはっきりした目的を持っている。
それは、基本的な必要性を確実に満たすようにするということだ。

慢性的な否定的態度はメッセージを遮断する。
慢性的なストレスと不十分な回復によって、成果、幸福、健康が習慣的に損なわれる。
否定的態度は不幸、不調和、不均衡のシグナルに他ならない。
 感情は、最悪の場合、パニックと激怒を伴い、
最高の時は、崇高な落ち着きと自信、つまり理想的な心理状態を伴なう。
私たちはほとんどの場合、この両極端の中間で生きており、
意識的に思考皮質によって原始的な大脳辺縁系に方向づけしなければならないし、それをすることができる。
事実、全ての成功の鍵は、感情、ひいては行動をコントロールするメンタル・タフネスを十分に持ち、活用することだ。


感情をコントロールする5つのステップ


1.ネガティブを感じ始めたら、私は何を感じているのか、と問いかける。心の声に深く耳を傾ける。
2.満たされていない必要性は何か?肉体的なものか、精神的なものか、感情的なものか。具体的に書き出してみよう。よくわからなければ推測してみよう。
3. (心から発せられた)電話にありがとうと伝え、出来るだけ早く、最も健全かつ適切な方法で必要性を満たすことに専心する。
4。できれば、自分の感情をポジティブな状態(力を強める感情)に戻す。
(ポジティブで力づけられていると感じていれば、必要性を満たすための健全な方法を見つけられる可能性が高い。
そうでなければ、精神的肉体的なタフさを取り戻す別のスキル(ユーモア・エクササイズ・ストレッチなどを)活用する
5. 感情の状態をポジティブに、できれば力づける状態に変えたら、満たされていないリカバリーの必要性の中で、最も差し迫ったものを探す最善の方法で解決に取り掛かる。そして最善のプランを実行に移す。
私たちは、自分の意向を直接感情に届かせることができない。
インサイド・アウト(inside out) つまり、脳内から始まり、肉体の方に向かうトレーニングが必要だ。
ポジティブなイメージをポジティブな感情と一緒にして、ビジュアル化する能力を発達させる必要がある。
①私たちは、最高の遂行能力を発揮しているシーンを思い出し、精神的に増大させることができる
②私たちは、最高の遂行能力を発揮している時に感じる感情を思い出し、精神的に増大させることができる
精神的にタフ”になる”ということは、
感情的に望ましい結果を得るために、
いつ、どこで、何を考え、ビジュアル化するかを学ぶことである。
精神的にタフ” である”ということは、
次のことができるように思考、信念、ビジュアル化において一定スキルを会得したということだ
①容易に力を与える感情にアクセスできる
②直ちに、ネガティブな感情の状態からポジティブな状態に変えられる
③感情的にミスや失敗にうまく対処する
④思いのままに理想的な心理状態を誘発する
⑤危機や逆境にうまく対処する
感情と思考は双方向に左右する。どんな方向であれ、自分の思考をその望む方向に向けることによって、体内の化学物質をその方向に動かし始めることができる。そしてこのスキルは実践すればするほど、上達していくのである。
直接自分の気持ちをコントロールできなくても、自分の思考はコントロールできる。思考の方向と内容をコントロールすると、気持ちをかなりコントロールできるようになる。
ネガティブな思考はいつでも簡単に入り込んでくるし、間違いなくストレスの多い期間には、より広く思考を支配する。ネガティブな思考による有害なパワーに対して我々は非常に注意深くあるべきことを意味している。ネガティブな思考を取り除くのが早ければ早いほど、その時の目標達成するのに役立つ適切な思考に戻るのが早くなる。ネガティブな思考は決して目標達成には役立たない。適切なな思考とは、あなたを力強く感じさせるような思考を受け入れるということだ。そうすれば、その事態に直面している問題を解決できるようになる。
この時、自分が何をどう考えるかについて、もっと責任を持つ頭から始めなければならない。さもないと、適切な思考があなたの感情をネガティブな状態からポジティブなものに変えるチャンスは永遠にやってこない。
 硬直した思考は、硬直した感情の反応につながる。硬直した思考は、しばしば感情の転換をかたくなに拒否、このプロセスは感情の柔軟性に大きなダメージを与える。
ほとんどすべての状況において、"笑える"と言う事は、あなたを、感情的なコントロールの下に置くことができる。"笑い"の最高で最も健全な形は、自分(自身)に対して見出してていくものである。あなたが自分のことを笑っても、他の人は気にしない。しかし、他人を笑うのは、(相手の)心に長く傷を作ったりすることにもなる。
ユーモアについて真剣に考える。ユーモアを伴うスキルは、非常に価値あるものだ。人生をスムーズに切り抜けていくために、ユーモア使うもの能力を向上させる機会を逃してはならない。
皮肉を避ける。嫌味になるのは簡単だ。本質的に反応することに気が進まず、それができないような不安な人は、特にそう。皮肉はナイフのような鋭さを持ち、(将来的に自分を陥れる)重大な危機もつくれてしまう。その結果は、冗談によって得るつかの間の喜びよりはるかに大きい。

タフな時は、基本に戻る。

人生における本当の優先順位を再確立するために危機を利用する。人生において、自分の核となる価値と信念を持ち込む。ここで本当に重要なのは何か、と自分に問う。自分の核となる価値に従って、行動する。危機に直面したら決然として、明晰に思考し、核となる心理に従って行動する。自分の核となる信念を見直すことは危機や逆境に対処するのに役立つ力強い方法だ。それを書き出してみる事も非常に役立つ。
ポジティブなビジュアライゼーション(視覚化)を使う。鮮やかなイメージは1000の価値を持つ。イメージは、感情を刺激するので言葉よりもパワフルだ。必要性が満たされるときに経験する安堵感と喜びを感じられる位、強くビジュアル化する。必要性がポジティブに見出されるのをビジュアル化する事は、つかの間の開放感をもたらし(信号はしばらくの間止まる)、これであなたはポジティブな感情の状態に戻ることができる。
中枢神経系は、鮮やかに想像したことと、実際に起こったこととの違いを区別できない。

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