見出し画像

【大統領選】トランプを支える面々

 共和党大会にて、トランプ元大統領が副大統領候補に指名したのはJ.D.Vance(以下バンス氏)だった。意外な指名であり、現状のバイデン大統領の状況(認知症によるパフォーマンス低下)を鑑みると、"Black" "Women"といったdiversityに拘らずとも勝算が見えるトランプの強気な指名の現れだと報道するメディアもある。(とは言え、バンス氏の妻はインド系移民2世であり、共和党大会でも応援演説を行っている。少数マイノリティへのリーチが十分とは言えないが、民主党大統領候補に誰がなろうと勝てる算段は既についてるのかもしれない)

原著がベストセラーとなり、NETFLIXでも映画化された「ヒルビリーエレジー」の著者であり、ホワイトベルトで薬物依存症の母の元、救いようのない白人のホワイトワーカークラスの底辺の環境で育った。かつてトランプを諸に批判していた氏のその反転の底にあるものは何なのか、と考えざるを得ない。本書をしっかり読むと、先日こちらで書いたように、スティーブバノンと同じように、頭の切れる人物であり、メディアの一部で報道されるような、強硬な発言(例「ウクライナ戦争は米国は関係ない」的な)だけでは測り知れない、複雑な思惑が彼自身にあるように思える。

現在のひげ面のVice氏と、数年前の映画化された際の発言を比較すると興味深い。

 8年前の大統領選とは、様相が異なる。当時ピーターティールがトランプ支持を表明した時には、米国世論からの批判が多くあったが。今回は違う。

イーロンマスクがトランプ支持を表明し、セコイアキャピタル創業者のMarc AndreessenとBen Horowitzが共和党支持を表明している。心底、民主党に失望しているアメリカ人も相当いるように思える。

米国を第一に考え、これまでの政治をゼロから考え直し、実行していく。米国は新たな国に大きく形を変えていくのかもしれない。

(追記): 大手メディアの切り取り報道しか見ていない人は、是非バンス氏の原著を読んでほしい。アメリカの救われない人々とバンス氏をもう少し多角的に見れるようになるはずだ。スティーブバノンと同じように、彼自身、海兵隊に4年(2003-07年)おり、ただの成り上がりエリートではない。並みの政治家よりも、アメリカ社会の闇を肌レベルで体感している人物だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?