ハウスメーカーと建築設計事務所の差は?

ハウスメーカーと建築設計事務所(建築士事務所)の差は?
新築住宅を考えて住宅展示場に行きましたが、所有する敷地では建てられない大きな建物ばかりで参考にはならず、営業マンの夢見させるトークにもうんざりして帰ってきました。
せっかくなら建築家・設計事務所さんに依頼しようと考えてますが、ハウスメーカーに出来ない建築設計事務所の強みとは何でしょうか?
宜しくお願い致します。


元ハウスメーカー系工務店に勤務し、現在は個人設計事務所を主宰しております。

建築設計事務所には設計分野のみの場合と工務店内に設計分野があるケースがあります。
設計分野のみの建築設計事務所は特化した特色(デザイン住宅・狭小住宅・福祉住宅・IoT住宅など)を持っているところがあることと、構造体(木造からS造・RC造などへ)の変更に追従できることが最大のポイントだと思います。

また、住宅設備機器なども縛りがないので全メーカーに対応できたり、造作でのキッチンや浴槽、木造サッシなども依頼できるのも強みですね。

ハウスメーカーでは開発部門が特殊構造や高強度への開発をしている分、社内規定でスパン長や階高が決められていたり、木造で始まった打合せで構造体の変更に至った際、社内では対応不可で同系列のハウスメーカーへ内容を移されるケースもあります。

それぞれ一長一短がありますが、10年瑕疵担保保証制度があっても、これからの時代は地域密着の工務店が重要視されると感じています。

ハウスメーカー内の優秀な設計士は他企業に引き抜かれたり独立される方も多く、住んだあとから続くべきお付き合いで、当初の営業マン・設計者・施工した職人さんと繋がっていける確率は低いのではないでしょうか。

簡単ですがご参考になれば幸いです。


(質問者からのお礼コメント)

ご回答ありがとうございました。
両方をご経験されている方のご意見は勉強になりました。
最新の構造技術なども興味がありますが、規格に縛られること無く長いお付き合いのできる建築士事務所が向いていると認識できました。


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