サンキューご苦労さま
そろそろ新社会人生活も二ヵ月目が過ぎようとしている、今まで生きて来た社会と会社との間における自分の意識のずれを直している最中なのだが最近ある疑問が浮かんできた。
その日、私はいつものように上司から業務日報について訂正やビジネスにおける常識や考え方に関するアドバイスを受けていた、上司は私の会社に来る郵便局や宅配便の配達員さんに対する「ありがとうございます」と声をかけていることに対してこのような指摘を受けた。
「彼らの仕事は配送であり、それを行うのは当然のことなので別に”ありがとう”と声を掛ける必要はビジネスの関係上ではいらない、”ご苦労様”で十分」
なぜ他の先輩の真似をして「ご苦労様」が言えなかったか、それはまだ自分が新人なのでビジネスで使う言葉遣いを習得していなかったのもあるが、以前小売りでバイトしていた時、お客さんからの「ありがとう」の声で良い気分になれることが多かったからだ、ある程度の上下関係やビジネスの関係性を線引きしかつ感謝を伝えるために「ご苦労様」は存在しているのかもしれないが、それには深い意味があるのかと考えたし、この理論で行くと上司は、客として金を払っている以上レストランや食事に行った際に「ごちそうさまでした」と言う必要が無いと思っているのか確認してみたくなった。(個人的にそのような考えの人は苦手だ)
「ご苦労様」を英語で翻訳するとなるとどうなるのか疑問だが、賃金やロールに関係なく何かしてもらえれば「サンキュー」の一言済むので「ご苦労様」に該当する言葉を作る必要が無かったのではないかと私は推察している、役割に執着しすぎず、分け隔てなく接することを忘れずに生きる、さもなければ会社に生きる(であろう)今の自分とそれ以外の社会における常識の乖離が大きくなり、取り返しのつかないことになると思った。
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