順調に進んでいた(と思っていた)事業承継だったが、トラブルが発生した

事業承継チャレンジのために入社してから1年が過ぎた頃、業務も一通りに覚えてなんとなく一人でも業務をこなせるようになってきた(もちろん、まだまだクソ半人前)。

オーナーボスにはいろいろな取引先にも連れて行ってもらったり、会合に参加させてもらったりと着々と顔繋ぎ(?)も進んでいっていた。

そんな中でトラブルが発生した。


オーナーボスに病気が見つかった

もともと健康で、バリバリと動いていた人間だっただけに病気が見つかったとわかると本人のショックも大きかった。幸い早期での発見で手術と1か月の入院で治るという医者の見立てではあった。

それでも、1か月の間オーナーボスのいない状況が続く。となると急速に引き継ぎのペースを上げなければならない。ま、1か月を乗り切れば良いので特段の問題はないと思っていた。

もともとアナログ人間であるオーナーボスに入院中も資料を共有できるようにノートPCを持ってもらい、何かあれば電話とPCで乗り切ろうと思っていた。幸い、オーナーボスは多少はPCを触れるので問題はないかと思っていた。


その裏側で

オーナーボスの病気発覚は正直ショックだった。驚いた。あんなに元気な人が、と。年齢も年齢だったが、いざ具体的に発覚すると嫌なもんだなと。

一方、事業承継という観点からするといよいよ責任が増す。オーナーボス不在の中で短期間とは言え、船を漕いでいかないといけない。もともと、船を漕ぐ(会社経営をする意味)ために前の会社を出てきた。

しっかりと、繋いでいきたいという思いで身が引き締まった。


オーナーボスの不在で

オーナーボスが入院した。なんとなく事業は回っている。困ってもオーナーボスは時間によっては電話もできる。ただ、現場にいないだけ。心さみしいけど。

事務所の開け締め、戸締りもすごく気を遣った。まさか、戸締りでこんなに気を遣うとは思わなかった。土日を挟むと「あれ?あそこのカギって締めたかな」など、細かいことに気がとられることもあった。これが強迫観念ってやつか。

強迫観念
幾ら打ち消しても、心につきまとって離れない、不快・不安な気持

Oxford Languagesの定義

時々、自宅のカギを締めたかなっていう強迫観念にとらわれることもあった。考えすぎな性格なのかも知れない。

前の会社では感じることのなかった感覚だった。


そして、承継へ

ま、事業承継のプレ体験として良い期間だと捉えた。オーナーボスも1か月後には戻ってくるし、ここでより経営体験ができると思えれば、少しの苦労や寂しさもなんら問題ないと思う。少しでも前向きに捉えていきたいと思う。


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