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ケトン値測定

インスリンの分泌がほとんどない1型糖尿病は体外からインスリンを投与するわけだが、この投与コントロールを上手くやっていかなければならない。
インスリン投与量と食べる量のバランスが狂って起こす低血糖は脳へのダメージ、また認知症を誘発することが考えられるので注意が必要だ。

低血糖とは逆に糖尿病ケトアシドーシスは急激に糖の代謝機能が弱まることによって、高血糖状態になり発症する。
血糖値を下げるインスリンの極度不足で、糖の代謝ができなくなり、高血糖が続くことにより、全身の血管や神経に障害を及ぼす。

糖尿病ケトアシドーシスはインスリンの分泌がほとんどない1型糖尿病で起こることが多くなる。糖尿病ケトアシドーシスの症状例は多尿、吐き気、嘔吐、意識障害、昏睡などになる。インスリン注射を打たなかったことで糖尿病ケトアシドーシスを起こすことが多くあるが、これは体調を崩して食事を十分とれなかったとき、シックデイなどに食事をとらなく、インスリン注射をしないなどが要注意だ。糖尿病ケトアシドーシスはときに一刻を争うことがある。

通常はケトン値を測ることはほとんどないが、今回治験に参加して、定期的にケトン値を測ることをしなければならなくなった。糖尿病ケトアシドーシスの状態を知る血中ケトン体値は0.6mmol/L以下が正常値になる。

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