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あえて遠回りすることの重要性

気がつくといつも遠回りばかりしている。
というか、あえて遠回りしている。

これがじつはすごく大事なことだと思っている。

地図をざっくりしか見ないで目的地を目指して歩く。
初めての会社に打ち合わせで行くときによくやっている。
目的地までのあえての遠回り。
道に迷うことを見越して30分は早く着いておく必要がある。
そろそろまずいなってところで地図見る。
特に意味はない。
でも打ち合わせで話すネタの1つくらいは見つかる。

買ってきたものを組み立てマニュアルを見ないで作るというのもある。
カンだけで作って、まず失敗してみる。
すぐにググったりせず、仕組みを自分なりに考えながら何度も組み立て直してみる。
あまり複雑なものは無理だけど簡単なものなら仕組みが理解できたりする。
「すだれの巻き上げ機」なんか、シンプルなのにすごい仕組みで驚いた。
こういう発見は遠回りしないと出会えない。

デザインの仕事でもそうだ。
打ち合わせで「こういう感じの方向性で」と決まったら、まず最初に全然それとは正反対のデザイン案からつくり始める。
あえてスタート地点を遠くにおいて、そこから時間をかけて徐々に最初に決めていた方向性に近づけていく。
もちろんその逆もある。スタートは近いところで、そこからどんどん遠ざけていく作り方だ。

いずれにしろ遠回りをしている。
具体的にどんな遠回りをしているかは、これを読んでいただくのがわかりやすと思う。

遠回りするっていうのは、あえて道に迷ってみるってことだ。

あえて道に迷って答えがわからなくなることで、深く真剣にそのことを考えるようになる。

先日読んだ本にこんなことが書いてあった。

行きつ戻りつしたり、一直線にたどり着かずにグルグル同じ場所を回ったり、
時には道を間違えたり、遠回りをすること。
それが「深く考える」ということである。
そんな行為そのものに、「自分だけのユニーク」を見つけるヒントが隠されている。
「京大式DEEP THINKING」川上浩司(サンマーク出版)

あえて道に迷うことで、深くそのことを考える。
意外な発見はいつも道に迷ったときに見つかるものだ。
簡単に作れるものも、あえて遠回りすることで簡単ではなくなる。
簡単にできることを簡単にしないこと。
実はそれが仕事を長く続けていく秘訣だと思っている。

だからあえて遠回りをする。
これすごく大事なことだ。



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