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フリーランスに大切なこと 締切はありがたいもの

やっぱり何より大切なのは締切なんじゃないかと思う。

仕事って締切さえ守ってれば
なんとかなるんじゃないか?

本当にそう思う。

「良いものを作る」とか、
「売れるものを作る」ことは約束できないけど、
「締切を守る」ことは約束ができる。

「締切」っていうのは、
仕事の中で確実に守ることができる唯一の「約束」だ。

20年以上フリーランスで仕事していて、
唯一誇れることがあるとしたら
「締切を破ったことがない」こと
しかないかもしれない。

いや、才能に恵まれた人なら、
「作品が振ってきた瞬間がオレの締切りだから」
って、そのくらいでいいように思う。
というかむしろそうであって欲しい。
天才たちが締切まで守るようになってしまったら、
凡人は生きていく術を失ってしまう。

凡人に残された道は、
「締切を守る」という
小さな「約束」を当たり前にしっかり守る
ところにある。

ただ別に「締切」を重く感じることはない。

締切って、追われるもの、縛られるものなんじゃないの?
そう思うかもしれない。

実は逆だ。

「締切」はとてもありがたい存在だ。

なぜなら「締切」がないと人は仕事を始められないからだ。
そして「締切」があることで仕事を終わらせることができる。

「いつまでも時間をかけてもいいよ」
なんて仕事があったら、
それはちょっとした地獄だ。
いつはじめればいいのか、
いつまでやり続ければいいのか、
いったいどんなモノを求められているのか、
そんな思考がグルグル回って思考停止になってしまう。

「いつまでに」という期限があるから人は動き出せる。
それなしに動けるのはよほど意志が強い人だ。
そして「この日に終わる」というゴールがあることで
そこに向かって安心して仕事ができる。

締切が早いのか遅いのか、実はそれは大した問題じゃゃない。

締め切りまでゆっくり時間がある仕事。
これはとてもありがたい。
じっくり向き合える。
一度作って熟成させて手を入れて磨く時間が作れる。
足したり、そぎ落としたり、試行錯誤しながら仕事を楽しむ。

締切が早い仕事。つまり納期まで時間がない仕事。
これもありがたい。
スピードと瞬発力勝負で向きあえばいい。
細かい所にこどわるよりもとにかくインパクト勝負。
こういう仕事でカンが磨かれていく。
何より手離れが早いのがいい。
想像を絶する事故が起きる確率も高いけど、
それはそれで一種のゲームのように楽しめばいい。

締切が早いか遅いかはその程度の差だ。
求められるものが変わるから、
こちらがどう向きあうかモードチェンジをするだけ。
ゴールを設定して逆算して何をするか決める。
結局やることは同じだ。

明らかに無理な締切は考え直すべきだけど、
逆算してみると案外「いけるかも?」ってなることもある。
依頼の翌日に入稿する案件とか、スリリングで楽しかったりもする。
あんまりやりたくはないけど。

いずれにしろ締切があることでプランが立てられる。
締切なくしてはプランも立てられないのだ。

「いつまでに」という期限があることで初めて仕事は動き出す。

締切とはとてもありがたい存在である。
思いっきり感謝した方がいい。

そして締切は唯一守ることができる「約束」なのだと心に刻む。
この約束だけは守り切る。

当たり前のことだけど、当たり前を大事にすることが
とても大切なことなんだと思う。

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