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まずは言葉を変えてみることがなんで大事か

言葉にすることはとても大事だ。

誰かに話すことでも、こうやってnoteに書くことでも、たとえそれが誰にも読まれないものだったとしても、自分の外に出す言葉というのはとても大事だ。

前回書いたnote。

書くに当たって、気をつけたことがある。

それは「介護」という言葉を使わないことだ。
冒頭でテーマを伝えやすくするために一回だけ使ったけど、その後はこの言葉を使わなかった。

どうにも自分が「介護している」という言い方に抵抗がある。
だからわたしは「親の暮らしをサポートしてる」と言うようにしている。

言葉はとっても大事だ。

言い方を変えるだけで、そのもののイメージが変わってくる。

「介護」だと言えばそれは介護だし、「サポート」だと言えばそれはサポートだ。

「親の介護が大変で…」という言い方と、「親のサポートが大変で…」という言い方では、単なる言葉の響き以上の大きな差を感じる。
「介護の犠牲になる」という言い方はするけど、「サポートの犠牲になる」なんて言い方はしないはず。

言葉を変えることは、認識を変えることにつながっていく。

思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。

これは有名なマザー・テレサのことば。

わたしの場合、思考はもうどうしようもない。

親のことでせっかく休めると思っていた日曜日がまるまるつぶれてしまう。
正直心の中では「ちくしょう!」だ。
「マジかんべん」そう思ってしまう。
心が叫びたがっているよ。
心の中は暗黒だよ、そりゃ仕方ない。
こればかりは止められない。
でも、吐き出す言葉、書く言葉、人目に触れられる言葉なら変えられるじゃない。言葉はコントロールできる。

心の中にある思考は仕方ないけど、せめて吐き出す言葉を変えてみる。
思考は変えられない。
けど言葉なら変えられる。
だからまずは使う言葉を変えてみる。
そのことで思考が変わり、行動も変わっていくはずだ。

ふと、これは少なくとも仕事には影響しているなってことを思い出したのでメモついでに書いておく。

前回のnoteでも紹介した本。
この本のデザインはわたしだ。

もともとは「介護とお金の〜」のような別のタイトルだった。

打ち合わせでいわゆる「介護の本」のイメージを払拭したいという話が上がったので、ならいっそメインタイトルから「介護」と
言う文字を外したらどうかという提案をした。

言葉を変えてイメージを変える。
最終的なタイトルは「弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス入門」となった(検索用にサブタイトルに「知っトク介護」というワードは入っているけど)。

デザイン的に明るさを強調したこともあるけど、ぱっと見える世界がガラッと変わった。

一瞬で伝わるようにデザインする。
「介護」って言葉に向き合っていたから導き出せたデザイン。
起きてることすべてに無駄なことはないなって思った仕事だった。

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