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今年変わったことと、今年の漢字

朝テレビを付けたら、
「今年を漢字一文字で表すと?」みたいな話をやっていた。
ああ、もうそんな時期か…。

番組では大泉洋が、映画「新解釈・三国志」の告知で出ていて、
今年の漢字は「飛」と書いていた。

「飛」色々な意味がありそう。
三国志で言えば張飛の「飛」だな。
「飛躍」の年とか。
そういえば今年は「飛沫」なんて今まで使ったことない言葉も使うようになった。

うーん、今年の一文字、ぼくならなんだろうな…。

今年の新語・流行語大賞は「3密」だった。
最初は耳慣れない変わった言葉だったけど、いつの間にか当たり前の言葉になった。
3密の3がなんだったか、もう思い出せないけど例年の流行語よりは、明らかにピンとくる今年を象徴する言葉のようには感じられる。

情報の発信源がマスコミ中心ではなくなって、流行が世代やコミュニティによって大きく違ってくる時代だけど、今年はそういうものを超えてしまって、全ての中心にウィルスの存在があった。
「コロナ禍」って言葉も、最初は「なんて読むの? うず?」って思っていたし、しばらくは耳にするたびに違和感があったけど、今ではふつうに使う言葉になった。

そんな聞き慣れない言葉が日常化して浸透してしまうくらいには、今年は色んなことが変わった年だったと思う。

ぼくの日常も3月までと、4月以降でガラっと変わったところがある。
もともと自宅で一人で働く生活だったので、ステイホームもリモートワークもデフォルトで、他の人に比べたら大きな変化はないとは思うけど、それでもやっぱり変わらざるをえなかったところはある。

来年どうなるかはわからないけど、今年変わったことを自分用の記録として書いておこうと思う。全然大した話じゃないので、ほんとに来年の自分用のメモ。
まだ12月の頭だし気の早い話ではあるけどね。

仕事が全部オンラインになった

人に会わなくなった。
仕事でもプライベートでもほとんど人に会ってない。
仕事では打ち合わせと会議が全部オンラインになった。
以前は打ち合わせは必ず会って話すと決めていて、それが仕事の流れの中で重要なパートの一つだと思っていた。
今でもその価値は変わらず大事だと思っているけど、4月以降はリスクを避けるために打ち合わせと会議を基本的にオンラインにしている。

やってみて、まず思ったのは「便利」ってことだ。
すっごい便利。
最初は少し抵抗があったけど、慣れてきたら違和感はなくなった。
何人も参加する会議や打ち合わせでも、バラバラの場所から参加できるから時間を合わせるのがすごく楽。
あと、オンラインだとあまり雑談しないので、打ち合わせ時間がかなり短縮される。
打ち合わせの日は4、5件まとめてやることが多いので、合間の時間に作業できたり、待ち時間とか、無駄な時間がなくなったというのも大きい。
何よりわざわざ移動しないでいいという移動時間の短縮も大きなメリットだ。
なんだ良いこと尽くめじゃん!

ただ、半年以上これを続けてみて、もちろん効率は上がっていると思うし、時短にもなってるはずなんだけど…
便利だけど…全然良くない気がする。これ、楽しくないかも…。
実際に会って打ち合わせする際、時間を合わせて、そこへ出かけて行って、珈琲を飲んで、せっかく会ったんだからって、世間話をして、ようするに仕事の本筋とは関係ない余計なことの積み重ねなんだけど、その面倒くささの中に大切なことがいっぱいあったんだろうな…きっと。
打ち合わせでいつも使っていた喫茶店の雰囲気とか(お店の店主にももう1年近く会ってない、元気にしてるかな…)、次の打ち合わせの合間の待ち時間に少しだけぼーっと考え事したり、打ち合わせの合間に慌ててランチを注文して食べたり、なんか、そういうなんでもないことが味わえてない。

便利になって効率化できたし、仕事できる時間は増えたし、仕事の進行で困ったことは何もないんだけど、何だか味気ない。こんなんでいいのかね…って思う。
ま、いいのかもしれないけど。

とにかく、ここまで人に会わなくても仕事が成立するっていうことにちょっぴり驚いている。
いまの仕事なら、ほぼ全てオンラインのやりとりですんでしまう。
今はこれでいいのかもしれないけど、あまりこれに慣れすぎないようにやり方を考えていかないといけないだろうな…。
ほんとにこのまま行くとディストピア映画の世界になってしまいそう。

家の中でほぼ完結するようになった

4月以降、どこにも行ってない。
行動範囲はほぼ徒歩圏内。ジョギングは毎日してるけど、往復で5kmくらいだし。ちょっと遠出しても電車で3駅先くらいまでしか行ってない。
買い物はネットですんじゃうし、どこか行かなくても暮らしていける。
打ち合わせや会議がオンラインになったので、自動的に仕事での移動もなくなった。
もともと作業は家でして、打ち合わせのために都内に出る生活だったので、打ち合わせがオンラインになったら、出かける必要がない。
仕事も完全に家で完結するようになった。
15分で終わる打ち合わせのために往復3時間も移動時間を使うなんていう無駄なことをしないですむようになった。

はじめのうちは移動時間がなくなって、ラッキー!って思っていたけど、自分でも意外だったのは、無駄だと思っていた移動時間が、実は自分にとって大切な時間だったってことだ。
移動しなくなって、それに気がついた。
「めんどくせー、行くのだりー」とか、文句言いながら移動していた1時間とか、1時間半の時間が、強制的に仕事から切り離される「息抜き」の時間になっていた。
その時間を使ってマンガ読んだり、ゲームしたり、音楽聴いたり、いい気分転換になっていたし、適度なインプットもできていた。

とにかく移動に変わる何か強制的な息抜きの時間を作れないかなと思って、朝、仕事前に読書する時間を作ってみたり、試行錯誤しているのだけど、どうしてもメールが来たら仕事に追われたりして、なかなかうまくいかない。いまいろいろと実験している。

出かけるついでに人に会うとか、行った先でついでに写真を撮るとか、あ、こんな展示やってるって近くの美術館に行くとか、そういうこともなくなってしまった。
映画館だけは歩いて行ける距離にあるのでそれなりに通っているけど、去年までに比べたら圧倒的に行く本数が減っている。
公開している映画が少ないからってのもあるかもしれないけど、やはり移動しなくなったせいだと思う。

週に2回は外で飲んでいたんだけど、それもなくなった。
4月以降、飲み屋に行ってない。
酔うと記憶がなくなるまでとことん飲んでしまうので、リスク回避のために仕方ないとは思っているのだけど、ひとまず行きつけの店には、あとで大いに貢献できるように資金はプールしておいている。
代わりにオンライン飲み会はたまにするようになった。
ただ、誰だか知らない人と、その場だけのバカ騒ぎをするっていう飲み屋の醍醐味が味わえないので、これは別物だなと思っている。
今年は忘年会もゼロ。唯一やる忘年会はオンラインだし…。
無茶飲みしなくなったのはいいことなのかもしれないけど、そろそろバカなことやって適度に落ち込んだりしないと、人間がダメになる気がする。

noteを始めた

今年の5月から週1回noteを書き始めた。
たぶんこの状況になってなかったら、やっていなかったことの一つだ。

緊急事態宣言下、映画館もやってないし、週末家から出られない間の有意義な時間つぶしのつもりで始めた。
仕事が延期になったりして、週末に少し時間的余裕があったというのもある。
制限・制限言われている中でできるポジティブな変革だと思っている。

ぼくの習慣や仕事のことについて、前年のnoteのこの記事がよく読まれて、もっと詳しく教えて欲しいという要望があったので、時間があるうちに一度書いておこうかなと前々から思ってはいた。

リモートワークが余儀なくされる中で、20年近く自宅で仕事してきてやり方を工夫してきたことが、少しは役に立つかもな、という思いもあって、そのことについて書いてみた。
で一回目にこれを書いた。

おかげさまでそれなりに反響はあった。
そこからしばらく超気合いを入れて書いた。

それなりに始めた意味はあるなと思っていて、文章を書いて練り直していく作業と、デザインを作り込んでいく工程って意外に近いな〜とか、大変だからこそ、書き終わるとそれなりに達成感があるな〜とか、続けていく中でいろいろな気づきもある。そのへんは機会があったらいずれまとめてみようと思う。
反響があると嬉しいし、なくても勉強になるし、何でもやっておくといいもんだと思う。少なくともやらなかったよりはましだろうなと思ってる。

仕事のことを言語化するメリットもあった。
一度言葉にしておくと、それがすーっと自分にインストールされる感じあって、習慣化とか、仕事の進め方とか、前よりも考えずにシンプルに動けるようになった。

noteがきっかけで、新しく声をかけてもらった仕事もあって、やってよかったのは確かだ。

それなりに楽しく続けてはいるんだけど、毎週そんなに書くことがあるわけでもないし、大体文章を書くのは苦手だし、けっこう書くのがしんどい。
日曜に書くことにしているので、今は日曜が来るのがちょっと憂鬱だ。

誰に強制されているわけでもないので、勝手にやめればいいんだけど、それなりに大きな負荷がかかっているので、続けた先に何かありそうな気がして、何となくやめられないでいる。ま、結局、何もないかもしれないけど…。
とりあず半年ちょっとは続いたらしい。

ぼくの今年の漢字一文字

結局、今年何が変わったか…実はそんなに生活自体は変わってなかったりする。
もともとほとんど家で仕事していたし、仕事の忙しさは相変わらずで、作業できる時間が増えた分、より忙しくなってる。
noteを始めたというのが大きかったとは思うけど、結局そのせいでますます忙しくなってるし…なんか、充実してる?もしかして? 

いや、そんなことない。
圧倒的に足りてないものがある。
とにかく「人に会ってない」
これが一番大きい。
なので、今年を一文字で表すなら、ぼくは「会」って字だろうな。
今年は「会」わない1年だった。
だからこそ、その大切さが身に染みてきてる。
来年は「会」う1年に変えなきゃな。

さて、本家の今年の漢字は来週月曜、14日に発表だそうだ。

あ、そういえば、一番最初に書いた大泉洋の「飛」の意味。
「舞台がなくなり、色んな仕事が飛んだ」からだそうだ。
「飛躍したって記憶はない」って言っていた。
いやいや年末の紅白、司会じゃないですか!飛躍!飛躍!!!
「新解釈・三國志」も楽しみ!?


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