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続けるには「慣れない」ことが大事!

もう20年も続けていることがある。

1年に1回の写真展だ。

もともと写真になんか何の興味もなかった。
「写真展、やってみない!?」
そう声をかけられたのが20年前。
それでカメラを買ったのがはじまりだ。

それから20年、毎年1回写真展をしている。

続けることに意味がある。
そう信じている。

今年で20回目の写真展。
タイトルは1回目から変わらず「どこまでも」。
「どこまでも 20」が今年のタイトル。
続けることで意味を持つような、我ながらいいタイトルを付けたと思う。

この夏、体調を崩したり、想定以上に仕事が忙しかったりして、まとまった時間がまたくとれなかった。
なんとか時間を作ってこの週末はじっくり写真に向き合うことにした。
珍しく映画にも行かず、仕事にもほとんど手を付けずじっくりと写真に向き合った。

もう20年もやってるんだから、慣れたものでしょう!
なんて思っていたんだけど、準備を始めた瞬間に実感する…
ちっとも慣れない。
いやそれどころか前よりもキツくなってる…。

写真を選びながらいやーな汗が流れてきて、胃がキリキリと痛んできたりして、妙なプレッシャーを感じたりする。
何を選ぶのか、どうしてそれを選ぶのか、そんな自問が始まると、もうわけがわからなくなってくる。
この1枚を選ぶことで全体のバランスがおかしくなる。
でもどうしても子の写真は入れたい。
そう思うと全部選び直しになる。
なんでこんなキツい思いをしないといけないんだ。
そう思いながら、1枚1枚写真を見て、選んで並び替えて、ひたすら正解のわからないパズルを繰り返す。

毎年まったく同じだ。

でもこの「慣れない」というのがいいんだろうなと思う。
いつまで経っても楽にならない。
20年経っても、20年前と同じように苦しんでる。
「去年の方がいい写真だった気がする、今年はダメじゃん、どうしよう…」
毎年似たような事を言ってる。
そのくらいの負担を感じている。
でもそれが飽きずに続けるコツなんだ思う。

「慣れ」は楽しさをうばっていく。
本気で楽しむための秘訣は「慣れない」ことなんだろうなと思う。
その意味では仕事もまったく同じだなと思う。
できるだけ慣れないようにしている。
そういうやり方を選んでいるから飽きずにずっと続けてられてる。
尊敬する日本画家の堀文子先生の生き方の指針も「群れない 慣れない 頼らない」だった。
何かを続けていく上で「慣れない」ことって大事なんじゃないかな。

20年経って写真がよくなったのか、そんなことはよくわからないけど、
うまくならなくても、特別なことが起きなくても、それでいい。
本当にただ「続けること」にこそ意味がある。
そう思っている。

続けることは、変わり続けることでもある。
自分でわかっていなくても、この20年でたぶん何かが変わっている。
機材も変われば気分も感覚もあらゆるものが変わっている。
その何かに少しずつ気がついていくことも続けていく意味だったりする。

まずはDMだけは入稿した。
今日、届くはず。
展示する写真についてはもう少しギリギリまで悩んでみようと思う。
今年は無料配布の写真集も作ろうと思ってる。

とにかく今年も写真展やりますというだけの投稿でした。
また近くなったらきちんとお知らせします。

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