有機農業と堆肥と土神と・・。
思うところがあって、二年ぶりに擬似ボカシに挑戦した。
ボカシ肥に明確な定義は無いが、一般的には、低温醗酵かつ嫌氣性醗酵をさす!と師匠に教えられた。が化学肥料と比べると成分も用途も随分と違う。
一般的な一次発酵堆肥と比べると肥効が長持ちし、且つ、微生物増殖に役立つものを指しています。
原材料は、豚糞一次発酵1,5㌧+米ぬか+500kg。
これに加えること、とりあえず、薫炭が200リットル+牡蠣殻+300kg。後に、穀類が2㌧ほど加わり、そこに、糖蜜と酵素とを加える。
土着菌は奥に数百kg眠っているので、食糧が届けば、増殖してくれる。
手抜きのい疑似ボカシが今秋開始の加温ハウスの基礎肥料になる。
ここに、穀類2㌧(タンパク質)が加わり、後に混合し、醗酵を待ちます。
ちなみに、醗酵なるものをとりしきるのは微生物!
代表的な微生物は、納豆をつくっていくれるバチルス菌!
昔、納豆を農家で作る際には、茹でた稲わらに同じく茹でた大豆を抱かせて冷暗所で寝かした。稲わらのバチルス菌(納豆菌)が勝手に納豆をつくってくれていた。
ぬか漬けは家庭ごとに味が違うと伝わります。これは、各家の手に付着した微生物の違いですよね! 人体には無数の菌(微生物)が外的にも内的には棲息し、人体を護ってくれたり、栄養分を分解し、血液に送り込む作業をしてくれています。
日本の食文化、農業技術の根源は醗酵!と師匠の一人に教えられて40年。
加わって混合したぞ!
次のロットに備えて
二年前に伐採した竹を竹炭にすべく、消防署と役所に届け出し、竹炭づくりにTRY。二年ぶりだが、身体が弱ったね。
50本程度の竹を燃すだけでヘトヘト^^; 90分の作業で、80リットルほどの竹炭完成! あと100本ほど残っているので、全部で200リットルくらいは出来そうだね。
こちらは、一昨年種を撒いた被覆植物。
見た目はわからないかと思いますが、こちらの二枚を比較してみてください。一枚目は、散布前に擬似ボカシ(土神と呼んでいる)を混合し、種を撒いている。
二枚目は、あるがまま!
葉のサイズと密度が大きく違います!
植物が必要とする養分を人の手で供給してあげるのが循環農業!
日本古来の農業の姿ですね!
他方でNY近郊発のOrganicFarming(有機農業)は日本国内では、排他的な農業と感じてなりません。引きずることも関係性も無かろうかと思いますが、先の大東亜戦争末期に、それこそ、勝者の論理で素知らぬ体を通している、無差別爆撃と二発の原爆を投下した米国発農業です。
無農薬、無化学肥料と巷間伝わります。
どうも、この考え方には違和感ありありなのはアタシだけなんでしょうか?
自分たちのやったことを棚にあげて、東京裁判なるデッチ上げのモドキをした米国は信頼に値しないと深く感じてます。それもあるのかしらね?
アタシのOrganicFarming(有機農業)嫌いは!
否、言い訳を少しさせていただければ、日本の農業と云うか暮らしは、あの三内丸山の遺跡に観られるように、縄文時代前期中頃から中期末葉(約5900-4200年前)には既に栗の栽培をしていたそうな。
農耕民族なんですよ! 日本は。後の弥生時代に揚子江南部地域から稲作文化が伝わったようですが、それすらも、3,000年以上の歴史を保つ。
有機、有機、との掛け声を聞くと、隣町である結城と聴こえてしまう^^;
新大陸と称し、先住民を追い出し、殺戮し、アメリカバイソンを食糧に、それが尽きると無限の草原で牧畜と穀物生産に向かった米国農業とはそもそもの歴史が違います。
自然と共生することで村(集落)単位で農耕を続けてきた日本の農村。
武家社会となって以降は、石高と称して、税は、米で成立してきた歴史がある。収奪と循環の大いなる文化の相違がある。
悪戯に、追随することなく、日本の農村文化、農業文化の掘り起こしをすべきと感じてなりません!
むろん、良いものは取り込めばよろしいが、有機追随は、エセ維新のスローガン西洋礼賛と変わらんと感じるんですよ~
まぁ年寄のこだわり!と見過ごしてくださいましな^_^
レイチェル・カーソン氏の名著「SilentSpring(和訳=沈黙の春)」
読まれた皆さんがどれほど居られるか不明ですが・・・。
冷静に読み込めば、彼女の告発?が功を奏して農薬メーカーはこぞって、毒性の弱い薬剤の開発に勤しんできた。
結果毒性は、60年代~70年代と比べると遥かに低くなっており、農家の中で薬害に苦しむ話は聞くことは無くなった。
まぁ米国企業らしく、自社の農薬には耐性のある遺伝子組み換えトウモロコシを開発し、種を売り、農薬も併せて売って市場を独占しようとした企業があった。大企業でしたが、提訴されたことが背景?でドイツの大手化学メーカーに会社を売却している。経済合理主義者得意の売り逃げですね!
案の定、売却(購入側からすれば購入)後に、米国の裁判所から相次いで数百億円もの損害賠償判決が出されている。
あたりまえだが購入した側の株価は暴落した。
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