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【小説を書く練習のためにしたこと】二年間続いた毎日三題噺。

割引あり

初めましてのひとは初めまして。いつも読んでいただいている方はありがとうございます。
小説を書いていると、感じる実力不足。それを少しでも軽減したくて始めた練習法。三題噺についての記事です。
個人的には効果抜群だったやり方ですので、やったことや意識したこと、所感などを書いていこうと思います。

著者が書き続けたものはカクヨムで公開しています。
よければこちらも読んでみてください。

はじめに

三題噺というのはもともと落語の演目のひとつ。客席から3つの単語をもらい、それで即興で演じるというもの。
これを使って小説は同じ様に3つの単語をランダムに選び出しその単語を使って小説を書くというものです。
調べると結構やっている人は多いです。
そんな著者が初めて三題噺を知ったのは「“文学少女”と死にたがりの道化」。いわゆる野村美月様著の文学少女シリーズ。同じような人も多いのだろうと思います。
これは文学部を舞台にするシーンが多いのですが、先輩である文学少女に主人公は毎日のように三題噺を求められます。そして、そのお題で毎日毎日書き続けるのです。
これが三題噺との出会い。そして、この出会いからちょっとずつですが三題噺にチャレンジしていきました。

毎日投稿はすると決めたわけではなく、流れで始めたこと

本格的に小説を書き始める前。三題噺を遊びで書くことは何度かありました。
毎日投稿を始めた最初の投稿もそんな遊びから始まったはずです。
このときに読んで喜んでもらえた。そのことが続いたひとつの要因としては大きいです。
それに現状をどうにかしたかった。その想いはずっとあったのです。
なので、最初の投稿後も毎日投稿を続けることを決めました。
小説投稿サイトが生まれ、気軽に読んでもらえるようになっていた。そのことは続けるには大きな要因だったと思います。

お題も大変。書くのも大変。

お題はパートナーに毎日出して貰っていました。即興でないと意味がないので仕事終わりに出してもらい、そこから早ければ三十分、長ければ二時間。うんうんと頭を唸らせながら毎日書きました。
ジャンルは様々。お題を最初の1文にいれることもあれば、単語からキレイに物語が思いつくこともありました。
大体1000字から2000字。
天気が悪くても、具合が悪くても、機嫌が悪くても、毎日書きました。
お題を出す方も大変で、徐々に別の方法を模索していきます。
ランダムに出してくれるツールとかもあるので利用してみてください。
書くこと。これは途中でやめてはいけません。今日一日だけもだめです。必ず決めた頻度で書くこと。そうしなくては続きませんし、身になる前に中断してしまうでしょう。
大変です。でも小説を少しでも書けるようになりたければ続けるしかない。そう思います。

得られたと思うこと

ここでも書いていて身についたと思っていることです。実際に身についたかどうかはわかりません。でも、間違いなく三題噺を始める前と後とでは変わっていることのでそれを書いていこうと思います。

話には落ちをつけるということ

最初に紹介したいのは短いシーンの中で落ちをつけられるようになったということです。
物語は基本的にはシーンの連続です。長く読めばひとつの話も、短編が折り重なっているとも言えます。
そしてそのシーンごとにも起承転結が必要。その波が大きかったり、小さかったりすれど、ある程度の節目にならないと読みにくいものになると思います。
三題噺はその点、しっかりと落ちを用意しなくては読んだ気にもならずひとつの短編としても成立しなくなってしまいます。
単語を織り交ぜながらしっかりと落とす。
これは長編でも中編でも必要なところだと思います。

習慣づけるということ

文章を書き続けられない。そんな悩みを持つ人がほとんどだと思います。
でも毎日やることによってどんなにアイデアが浮かんでいなくっても、どんだけやる気がなくてもとりあえず、書き始める。それを続けたことが大事でした。
しばらくは、頑張らなくてはいけませんでしたが。続ければ続けるほど途切れさすことへの不安の方が大きくなっていき。気がつけば文章を書かない日はなくなっていました。
これは長編を書く人にとっては大きなことです。継続しなくては終わらすことも出来ないのですから。

書けば成るさ

作品を作りたかったら書き始めるしかない。そう割り切ることが出来るようになったのもこの三題噺を続けたことが大きいです。

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