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チームコーチングや組織開発のお話しを

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PHP研究所認定のチームコーチが、チームコーチングや組織開発に関わる記事を時々アップしていきます。
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記事一覧

目指すレベル・その気持ちを把握する

高校3年の娘は野球部のマネジャー 公立高校で甲子園を目指せるほどの強さはなく、今年の夏の地区予選は甲子園出場経験のある学校との対戦が決定。1回戦負けが既に濃厚な状況。 私自身も野球経験者。というか、本気でプロ野球選手になることを目指したことのある野球少年でした。 そんな私の野球へのスタンスは、目指せ甲子園。神宮の星。果てはドラフト1位でプロ野球へ。 勝つためには何でもしたい。そのための努力も頑張れる(はず)が大前提。 上手くなるには何をしたらよいのか?強くなるためには何を

音を感じ、理解する

私たちは様々な音の中で日々過ごしています。 そして、自分自身も様々な音を出して日々過ごしています。 PCのキーボードを叩く音、文字を書く音、紙が擦れる音、物をデスクなどに置く音、食事中の音、飲み物を飲んだ時の音・・・ 普段なら気にならないのに、突然と他人が出している音が気になることってありますね。そして気になると、もう気になって気になってしょうがない時とか。 そうそう、とあるお客様との会議にて、キーボードの音がNGのお客様がいらっしゃり、会議中のPCは禁止だったことがあ

自分の意識に目を向けるとは?

ある出来事を通じて何かを思考します。その思考から嬉しい・楽しい・悲しい・悔しいなどといった感情が芽生えます。 これまで、自分の意識に目を向ける。というと、このような感情に意識を向けることが自分の意識に目を向ける。ということと理解していました。 が、先日座禅を組む機会がありましたが、そうでは無いのか?と、気づくことがありました。 自分の意識に目を向けるというのは、自分の思考やそこからくる様々な感情を見て終わるのではなく、更に一歩進め、そのこと自体をメタな状態で自分自身を見る

要望を伝えきる、要望を聞ききる

ビジネスコーチ・チームコーチ連盟の会員はPHP研究所の認定コーチとして、松下幸之助のイズムを大切にし、そして松下幸之助を学ぶ機会を設けています。 先日のとある勉強会にて、松下幸之助の話しの中に、「目標を与えるとともに、要望を機会あるごとに伝える」というのがありました。 この話には、大きく二つのポイントがあるのではないかと感じています。 ◆一つ目は、目標だけではなく要望とセットであること。 目標、場合によってはKPIになるのでしょうが、多くの企業でその目標の理解につながる

何を知っているのかも重要だけど、チームでどんな振る舞いをしているのかを知ることも重要

様々なことを知っていて、その知識をコンサルタントして活用することは数多く求められます。 コンサルタントとしてのキャリアが長くても、経験していても、常に新しいことをキャッチアップし続けることは必須です。 が、その知識だけで勝負は出来無いのもこれまた事実。 どの世界にもその道の専門家がいますので、それを越えることは困難です。 その道を突き詰めるのであれば、それはコンサルタントでは無その分野のスペシャリストですね。 更に言えば、今後はAIにも敵わない。敵うはずもない。 では何

チーム作りはうまくいかないことを前提とする

チームがチームとして機能するまでには、様々なステップを踏んでいく必要があります。 チームコーチ・組織開発に関わっていて、また自分自身がリーダーとしてチーム作りをして、様々なチームとコンサルタントとして関わる経験を踏まえると、チーム作りはうまくいかないことを前提にしてチーム作りをすることが望ましいのでは無いかと感じることがあります。 何故か? 一般的には、チームがチームとして機能しない責任はリーダーにある。としてしまいがちですが、機能しない起因はリーダーに限られるものではあ

コンサルタントとしての会議とチームコーチとしての会議もある

コンサルタントは、会議というものを非常に大切に扱います。 何故なら、そこで意思決定が行われ次のステップへ進むことができるから。 プロジェクトを前に進める責任を負っているので、その会議で意思決定できないと前に進めず、場合によっては後戻りしてしまうケースもあります。 会議のゴールを明確にして、そのゴールを達成するためのシナリオ作り、また意図していないけれども予想できるシナリオも想定し、様々な資料を作成します。また、必要に応じて会議参加者への事前のコミュニケーションも行います。

起業や新組織立上げ時こそ、チームコーチングが有効

週末は、ビジネスコーチ・チームコーチ連盟主催の勉強会に参加。 テーマは「新組織立ち上げ時のチームコーチング」でした。 そこで自身の起業を思い出し、ハッとさせられました。 組織開発やチームコーチングを実施するケースは、その組織に何某かの課題があり、それを解消するために実施することが大半なので、あまり起業や新組織の立ち上げ時に実施する機会は少ないと感じています。 が、自身の起業の時を思い出すと、立ち上げ時こそ非常に有効だと認識しました。 起業・組織の立上げの経緯にもよります

チームコーチングによる対話の場が自律型人材に変容する

2023年11月25日のビジネスコーチング・チームコーチングカンファレンスで登壇した【自律型人材を創るコーチング・チームコーチング】から一部のご紹介。 自律型人材に変容するまでのプロセス このテーマは、11月10日の記事を説明させて頂きました。 コーチングでは一人孤独な変革者。 チームコーチングで主要なメンバーと共に対話をすることで仲間が生まれます。仲間がいることは強いです。 その仲間と協力し合って自チームを自組織を変革していく覚悟が生まれ、主体性を持ち自律性が生まれ

コーチングとチームコーチングの有効性

2023年11月25日のビジネスコーチング・チームコーチングカンファレンスで、登壇した【自律型人材を創るコーチング・チームコーチング】から一部のご紹介。 コーチングは誰に効果があるのか? 管理職でもマネジャーでも、メンバーでも全てのビジネスパーソンに有効なことは間違いないですが、時に有効に機能しないケースがあります。 それは、コーチングで意識が変革したにも拘わらず、その火を消してしまう周りの人が多数いるケース。 人間、そんなに強い人が多いわけではありません。 コーチン

ビジネスコーチング・チームコーチングカンファレンス開催します

一般社団法人ビジネスコーチ・チームコーチ連盟で登壇します。 【自律型人材を創るコーチング・チームコーチング】のお題目で。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【VUCA時代において、自律型人材は 成功の鍵となり得るか?】~松下幸之助イズムから紐解く人と組織の本質~ 環境や市場が急速に変化し、予測が難しいVUCA時代で成功するためには、柔軟性と適応力が必要です。 組織や個人が変化に対応し、迅速に適応するためには何が必要なのでしょうか? 自分から行動を起こし、自分

チームコーチングは人財育成では無く、人財の意識改革

チームコーチングや組織開発によって、人は大きな成長を果たします。 でも、それは人財育成ではありません。 何かスキル的なことを教えたりすることはありませんので。 では、なぜ成長を果たすのか。 それは、その人の意識が変わるからなのです。 なぜ意識が変わるのか? その1. メンバーとの対話 利害関係のないチームコーチが関わる中で、グラウンドルールに基づき、安心安全の場が形成され、そこで徹底した対話が行われます。 ときにはぶつかり合うこともありますが、それも安心安全の場だから

組織開発カンファレンスのご案内

11月8日 13:30-17:00 タカラベルモント社(大阪)にて 【組織開発カンファレンス】が開催されます。 そこで閉会の挨拶をさせて頂きます。 組織開発のトレーナーの養成のプログラムの話や、そのトレーナーによる実践事例など、組織開発の可能性を知ることのできる時間になるかと思います。 詳細はこちら 【第4回 組織開発カンファレンス開催のご案内】2023年11月8日(水)13:30~16:30(受付13:00~) | 組織開発&トレーニング シナジー・クリエイションズ

チームがチームとして機能するのは

チームだからこそ得られる掛け合わせによるパワーの創出。 いわゆる、3人集まれば文殊の知恵をどのように引き出すのか? 自分に自信を持つ人が集まった際に起こりがちなことは、自分が優秀であることをひけらかす、見せつけ合うという状態。 マウントを取り合うという言い方もありますかね。 この場合、全体としてのパフォーマンスはあまり宜しくないことが多いですね。 そして、本人たちもそこから学ぶことはほぼありません。とにかく競い合っていて、相手を受け入れずにいる状態ですから。 一方で、そ