ブラバン！甲子園に行ってきた！

6月16日、夏の高校野球より一足先に熱戦が繰り広げられました。場所は甲子園、、ではなく「NHKホール」。主役は高校球児ではなく、普段野球部を応援している吹奏楽部やチア、応援団のみんなです。

その名も『ブラバン！甲子園』

ブラバン！甲子園ライブ2019　公式サイト

過去にも何回か開催されていたそうですが、今年2019年は「日大三」「横浜高校」「東海大相模」「習志野高校」といった関東の強豪校の応援部隊が「NHKホール」に集まって、おなじみの応援曲を演奏・演技しました。

学生時代、女子高で吹奏楽部に所属していた私ですが、よくNHK交響楽団の演奏を聴きに「NHKホール」に足を運んでいました。客席では上質な音楽を各々が静かに楽しんでいましたが、『ブラバン！甲子園』は違いました。

まず違和感を感じたのは、演奏会前に主催者の一人である高校野球ブラバン応援研究家の梅津有希子さんが、メガホン持参を推奨するツイートをしていたことです。

東京快晴！☀️　「ブラバン！甲子園」びより。ご来場の皆さま、球場と同じカジュアルなスタイルでお越しくださいませ。メガホン歓迎！　31℃まで上がるようなので、お気をつけてお越しください😊 #ブラバン甲子園

— 梅津有希子 (@y_umetsu) June 15, 2019

演奏会にメガホン？！と思いましたが、なんだか良い予感（いやな予感じゃない）がして甲子園で購入した黄色のミニメガホンを持っていきました。

演奏会に誘った吹奏楽部の同級生と合流し、「NHKホール」に向かうと、異様な光景が目に入りました。

「え、なんでみんなユニフォームみたいなの来てるの？」

背中に「習志野」と書かれたえんじ色のTシャツや東海大相模のスローガンが書かれたTシャツを着た人たちがたくさんいたのです。「ここは神宮球場なんですか？」といった雰囲気です。

客席に着くと席が離れた応援仲間に手を振るグループがいたり、各校のファンがたくさんいて、開演前から盛り上がっていました。

そしていよいよ開演・・・！神奈川県の強豪校同士である東海大相模と横浜高校、関東の代表的な強豪校の日大三と習志野高校の組み合わせで、野球の表裏のように交互に応援が披露されました。

そして客席は静かに聞き入・・・るわけないですよねｗメガホンで応援のリズムを刻んだり、掛け声をしたり「やっぱりここは球場ですか？」状態。

私も負けじと推し校のひとつ、男子だらけの「横浜高校」の応援を応援しました！！楽しかった！！！！

休憩中トイレに行くと、球場だと行列ができない女子トイレに行列ができてました。客席を見渡すと球場のお客さんより女性が目立っているように思いました。

以前、会社の高校野球ファンの女性が「高校野球の感動パッケージが好き」と言っていたのですが、女性の方が高校野球の応援とか頑張る姿に惹きつけられるのかなと思いました。

一方で男性は野球のプレーや試合内容そのものに魅力を感じている方が多いのかなと思いました。

今のご時世、男女で対立構造を指摘するのは野暮だと思ったのですが、気分を害した方いらっしゃったら申し訳ございません。

高校野球は、いろんな切り口でアプローチすることでたくさんの人に感動を与えることができます。これは高校野球に限ったことではないかもしれませんが、球場では試合の展開を楽しんだり、イケメンな選手に歓声をあげたり、おいしい球場グルメを楽しんだり、日焼けしていたり・・・たくさんの人が各々の楽しみ方をしているんです。そして試合後はそれぞれの感想を胸に帰路につきます。

今回の「ブラバン！甲子園」は応援団という切り口でしたが、それぞれの楽しみ方をたくさんの人に共有できるような機会があったら、もっとたくさんの人が球場に足を運んだり盛り上げることができるのかなと思いました。

最後に・・・

一緒に「観戦」した友だちに「今日の演奏会のMVPは？」と聞くと「横浜高校のバスドラの子！！！」と言っていました。高校野球にそこまで興味がない子をこんなに惹きつける彼は、本当にすごいっ！高校野球ってすごいっ！！

あと1週間後には続々と全国で夏の甲子園に向けた予選が開催されます。（北海道はすでに開催してますね）今年はどんなドラマがあるのか・・・令和初の優勝校はどこになるのか・・・今から楽しみです。