第2章 数年に渡る症状の悪化

当時は一般企業でデスクワークをしていました。一日中椅子に座ってパソコンと対峙する毎日。何ら問題なくタスクをこなせていました。しかし事あるごとに腰に違和感を感じるので、重いものを持つ時などは少し気をつけていました。2017年の夏には、家族や友人と郊外まで片道2時間座りっぱなしのドライブ遠足に行ったりするなどアクティブな生活をしており、往復4時間以上の座位も痛みもなくできていました。
腰のことを本格的に気にし始めたのは2018年の初めごろだったと思います。その頃には既に自分でも自分のことを「腰痛もち」と称していました。普段通りのデスクワークをしていても、座っているとじわじわと腰が鈍く痛くなってくるのです。休憩の時間にヨガのポーズやストレッチなどをして痛みを一時的に紛らげたりしました。それでも何とか日常生活は続けられていて、仕事でも順調に昇進するなど、腰痛以外は、公私共に極めて充実した生活を送っていました。

2018年の夏ごろから、長時間座るためにはコルセットが必要になってきました。そして2019年の初めの頃には1時間でも椅子に座っていると腰に鈍く、強く、しつこい痛みが長時間持続するようになり、腰痛はかなりひどくなっていました。1時間もろくに椅子に座っていられないので、痛む度に会社の床に横になり、ストレッチをしてはまた椅子に座ると言うのを繰り返し、社会的に多大な支障をきたすまでに悪化していました。

そこで最初に試したのが、整体です。自宅から電車で40分ぐらいのところにある、腰痛専門の整体院に通い詰めることにしました。整体師の方からは、私の腰痛はヘルニアでななく骨盤が緩く開いた状態にあるからだと言われ、骨盤を締める施術と、歩き方についてのアドバイスなどをもらいました。
数ヶ月にわたって通い続けた結果、ある程度の改善を感じることができました。座っていられる時間も少し伸びたように感じました。しかし、腰の一番奥底の不快感がどうしても拭いきれません。
そこで私は、再び医療機関の診断を受けることにしました。

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