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Tick, Tick...BOOM! RENTファン必見!!!

もう何から話したらよかろうか。

昨日は頭を空っぽにしたくて、Netflixを開いた。

ちょうど19日からNetflixミュージカルとしてTick, Tick...BOOM!が公開していたみたいで、予告編がトップ画像に出てきた。

いや、今2時間の映画は無理、と思ったのに、その予告編に鳴り響くメロディーには馴染みがある。

主演の俳優にも馴染みがある。


あ!!


RENTだ!これ、RENTの作家さん!


そう、RENTが生まれる前のジョナサン・ラーソンの物語だった。


ミュージカルは映画で見るのが好きな私。

舞台でミュージカルを見てもあまり感動しないのだが、映画だと楽しめる。

RENTは伝説のミュージカルだが、これも映画で知った。

文字通り、『家賃』っていみのタイトル。家賃を払わずに、廃墟アパルトメントで暮らしていたアーティストたちを描いた80年代の熱いミュージカル。


とにかく生命力の熱さを感じる。

日本の予告は良いのなかったので、英語版。


で、この映画のメイキングドキュメンタリーで、作家さんがブロードウェイ舞台初日前夜に亡くなった、と知った。それがジョナサン・ラーソン

こんなに情熱的な、ロックミュージカルの前衛的な作品を生み出した人が、初日の幕開けを観られなかった。

そのストーリーが更に人気の火をつけたのか、ブロードウェイで大人気となり、ムーブメントとなった。

ジーンズチケットという、若い人だけが買える安い桟敷席チケットを作ったのも確かこのRENTが始まりだったと思う。


さて。そのジョナサンにスポットライトを当てたミュージカル映画が公開された訳です。


序盤で出てくるこの歌とか、もうRENTを彷彿とさせます。
あーこんなパーティー行きたいわ!ってね。


この映画の構成がまた私の気に入った理由の一つだけど、

『ALL THAT JAZZ』っていうミュージカル映画と同じで。

伝記ミュージカル。

こういうの、好きだよね。アメリカ。

で、わたしも好きだわ、こういうの!って思う。

ALL THAT JAZZは、Bob Fossieという作家兼振付師の自伝ミュージカル映画。
かなり前衛的だけど、セクシーで、フォッシースタイルが好きな人にはもう是非!という作品。
シカゴやキャバレーを作った人です。
肉体美とスローでシックな振り付け、彼の波乱万丈な人生、どれをとってもちょっと前衛的でブラックですが、
あくまで構成が、ショーの中で自分の人生を語るっていうね。そういう意味で、ちょっとシンクロしてて、わたしはキュンとしました。予告編は割愛します。

ちなみに私が一番好きなシーンはボブの愛人と実の娘がボブを驚かせるために二人で踊るこのシーン。フォッシースタイルのおしゃれさが輝いています。


さて、そしてTick, Tick...BOOM!でジョナサンを演じた、アンドリュー・ガーフィールド

彼にも馴染みがありました。

私、彼の舞台を観たんです、ブロードウェイで。

映画にも沢山出ていらっしゃいますが、2018年にニューヨークに演技の勉強へ行くという肝試しをしに行ったとき、向こうで観る作品として、これだけは観てこようと決めていたのが、彼がこの年のトニー賞(舞台版アカデミー賞ですね)で、主演男優賞をとった、エンジェルス・イン・アメリカだったんです。


これも80年代が舞台のお話で、

なんとこの作品、前後半に分かれていて、全部で7時時間越えの超大作!2日に分けて観に行きました。

その主演の方だったので、知ってる感が生ものだったんですね。

この作品についての熱い思いはまた改めて記そうと思います。


というわけでなんかもう、いろんな親しみがあふれて、作品を楽しみましたが、
とにかくジョナサンの周りには愛があふれていたんだなぁ、ということ、

おそらく現代では中々成しえないハングリーな環境があったこと、

そして、何とかして自分の描くミュージカルを打ち出したかったRENTへのひな型が見えてきて、ジョナサンの焦りの基盤にある情熱が伝わってくる、素敵な作品でした。

RENTをもし見たことがなかったら、Tick,tick...BOOM!と併せて両作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
RENTは、クリスマスの時期にみるとちょうどいい、今が旬の作品ですよ。






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