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今回のヤマハLovePiano騒動に関して思うこと。

SNSが当たり前になった時代において、人の予想を超えた事態になることはよくある。
今回は、
ヤマハが品川駅に設置したLove Pianoを展示期間の途中で終了した問題を取り上げる。

※ちなみに、ヤマハは公式的には詳しい理由は発表はしていないが、
明らかにこれから書く内容が決定打になったことはほぼ間違いないと思われる。

ライブ配信予告

ことの発端は、ツイキャスで有名な配信者さんがLovePianoでライブ配信をすると予告したこと。

石川さんを調べたら、ツイキャスのサポーターが13万人を超えている。
石川さんのTwitterのフォロワーも9万人超え。これはすごい。


それを受けたヤマハと品川駅の対応がこれ。

いや!
そりゃピアノを撤去するのは当たり前じゃあないか!!

そんなに沢山のファンがいる人が「いついつにライブします!」と告知したら、
ただでさえ人の多い品川駅の利用客に迷惑がかかることは容易に想像できる。

聴きに行く予定だった人には「自分たちも利用客だ!」とか言われそうだけど、
イベントでの利用はまた話が別。

JRやエキュートで品川駅を利用する人と、
イベントで品川駅を利用する人がいたら普段から利用する人を優先するのが当たり前だし、
「迷惑をかけない範囲で」イベントとして利用するのが大前提だと思う。

そんなことわざわざヤマハ側が明記しなくてもわかると思うんだけど、
想像力に欠けている人が思ったよりも多くて残念。

自由とは


ヤマハの投稿に対して、言葉尻を捕らえて口撃している人たちがコメント欄に湧いてるけど、
「自由」というのは、守るべきマナーを守って初めて「自由」になる。


実は、私がピアノを弾いた13日も聴いている人たちが多くて、
品川のエキュート利用客などの通行の邪魔になるということで警備員の方に「もっと前に行ってくださーい!お客様が通れません!」と言われるくらいだった。

その時に弾きに来た人・聴きに来た人はすぐ警備員の指示に従ったけど、あれ以上人が多かったら制御しきれなかったと思う。

プロ・アマチュア問わずに沢山の人がピアノを弾きに来て盛り上がっていたのは良かったけど、

このイベントを利用する人たちには、
もう少し、
「自分が自由に好きなことをする」ことと、
「他人に迷惑がどれくらいかかるか」のバランスを考えて欲しかった。

公共の場であるわけだから。

アンプを持ち込んでの演奏もそうだったけど、
「自分たちが楽しめば良い」という考え方だけでは足りないんですよね。

そもそも長い時間弾くってどうなの?

これは今回の件とは話がずれますが、
こういうイベントにおいて、
他に弾きたい人が沢山待っている中で1人で10分とか弾いてると
「長ぇよ!順番待ってる人いるだろ!気づけよ!」と思う。

あと、ゲリラライブ配信についても少し違和感を感じた。

他に誰も弾きたい人が待っていないなら、ゲリラライブ配信するのは全く問題ない。
※写真は、この前私が浜松で配信した時のもの。

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ただ、品川駅のように沢山観客がいたら他にも弾きたい人が待っている可能性は高いですよね。
もし自分やファンのことだけを考えて、他にピアノを触りたいであろう人に対する想像力が欠けてしまうとしたら、それは間違っていると思う。


Showroomで有名なまなまるさんもゲリラ配信をしていたけれど、
どれくらいの時間配信していたのか少し気になる。
(Showroom内で「配信」としてカウントされるためには15分以上必要なため。)

その場にいて聴いていた人は楽しかったとは思うし、
まなまるさんが長時間放送してたかどうかは私にはわからないので決してまなまるさんを責めている訳ではありません。

ただ、もし他に人が待っているなら譲ってどんどん順番を回していきたい
と個人的には思います。
特にこういうイベントは。

まとめ

私が品川駅に遊びに行った時は
全くピアノを触ったことのない子供や、とりあえずピアノを触ってみたいという感じの大人もピアノを触ってた。

上手い下手とか、有名かどうかとかそんなの関係なく、
1人につき1,2曲(時間にすると5,6分)で順番に弾いてた。

「音楽って素晴らしいな」と改めて思わせてくれるイベントだったのですが、
配慮に欠ける行動をした人は、
「公共の場における自由」というのをもう一度考えてみて欲しいです。

SNSで拡散されてどんどん盛り上がって行ったこのイベント。
今回はこういう形で終わりましたが、
得られたものも沢山あったと思います!

ヤマハ側は、次に駅ピアノを設置する時の対策とか方法を考えるきっかけになっただろうし、
弾く人も聴く人も、公共の場での自由とマナーについて考えるきっかけになったと思うので、
これを次に生かして行けば、
少しずつ「自由に音楽ができる国」になっていくと私は信じています。

読んでくださりありがとうございます!!