Favorite Music #1

Summary
- それでもthe HIATUSがすっきゃねん
- きっかけはやっぱりELLEGARDEN
- Simon、多様性を受け容れるってよ
- やがて人生へ(気付けば私の人生史)

初心忘るるべからずとはよく言うものだけど、初体験というものがどんどん人生の中から減っていく中で、初心のセットアップの仕方を失念しかけているよね。これが大人になるということなのだろうか。

どうも、私です。
音楽は食べられないし、それで稼いでるわけでもないんだけど、やっぱり人生になくてはならない存在だと思ってる。
どんな人生のシーンでも常に自分の中でのBGMを鳴らしてる。
仕事で行き詰まったときマリオカートのスターのテーマを頭で流すとなんだかうまくいく気がする、そんな感じです。どんな感じ?

そんな訳で記念すべき初紹介記事は音楽と自然と決まってました。

どのアーティストにするかは非常に悩んだんですが、私の人生への影響度とか、その他もろもろを考えて彼らにしました。

the HIATUSさんです。

詳しい情報はググッて欲しいのですが、簡単に説明すると以下です。
- ELLEGARDEN休止中にVoGtの細美武士さんが立ち上げたプロジェクト/バンド
- 2009年結成(設立?)
- 色々とあるけど、今は細美さん(VoGt)、masasucksさん(Gt)、ウエノコウジさん(Ba)、柏倉隆史さん(Drs)、伊澤一葉さん(Key)がメインメンバー
- ジャンル的にはギターロックをベースにしつつ、弦楽器や電子音を取り入れたオルタナティブ・ロックという感じ

今でこそ色んな音楽を聴きたいと思っているのですが、高校の頃の私はELLEGARDENばかり聞き、その影響を特に色濃く受けて、バンドを始めてみたり、めっちゃ腰パンしてみたり、襟足金髪にしてみたり、一世代前のハイスタキッズよろしく細美キッズとなっておりました。
今リーマンとなった私の言葉の端々にあるロック精神は当時培われたものだと思っております。とにかくステージ内外での歯に衣着せぬ細美さんのアティテュードに憧れておりました。

そんな私にとって2008年のエルレ活動休止は藪から棒、寝耳に水、青天の霹靂だったわけです。

それからの数年は邦楽から洋楽まで色々聴きあさりました。もちろんその当時に好きになり今も聴いているアーティストはおるのですが、私にとってのエルレの代わりはエルレしかいなかったのです。

ここまで完全にELLEGARDENの記事、そして発表されたthe HIATUS。
恐らく私と同じようにやっとエルレの代わりが聴ける、なんて思った人も多いのではないでしょうか。

しかしながら、待ちに待った1st LPの1曲目の「Ghost In The Rain」の最初の旋律を聞いた瞬間に、私は尋ねられた気がしたのです。
「Simonよ、いつまでそこにいるつもりだ?」(※個人的な感想/妄想です。)

とはいいながらも1st LPではまだエルレを彷彿とさせるギターロック感、キャッチーなメロディー展開を多分に含んでおりました。

そこから1st EP「Insomnia」でのストリングス構成、3rd LP「A World of Pandemonium」での民俗的とも言えるアコースティックな空気感、4th LP「The Keeper Of The Flame」でのダンサンブルな電子音アレンジなど、アルバム毎に変わっていく音楽性に私は動揺と共に、強い興奮を感じたのです。

個人的な意見ですが、音楽的な内容では割と多岐に渡っており、難解なものもあるものの、メロディーのキャッチーさが常にそこに介在している為、チャレンジングな音楽であっても聴く意欲を損なわれずにいたのではないでしょうか。

そうこうして、失礼ながらエルレの延長として拝聴していたバンドを、気付けば1つのメインストリーム、the HIATUSとして私の人生に携えておりました。
そのメインストリームが波打つ毎に、まだ私にはこんな知らない音があったのか、他にそういうのは無いかしら、といった形で波状的に音楽探索を行うようになりました。本当にthe HIATUSのおかげでバンドメインではありますが、いろんな音楽に興味を持ったと思います。

反抗的で意固地でいつでも自分が中心だった少年が少しずつ優しく変化していく音楽に触れながら、音楽、そして人間の多様性を理解し、その多くを受け容れて、昨日よりも少し優しくなった自分を誇らしく思える、そんな青年、もとい中年になれたのです。

その後登場した3つ目の細美さんのバンド、MONOEYESももちろん大好きです。
今回はもうすでに想像の2.5倍程度に長くなっているので、大きくは触れませんが、1年前だったらMONOEYESあたりを紹介に挙げていたかもというぐらい好きです。

しかし、2019年に彼らは10周年を迎え、冒頭添付した映像盤が今年2020年に発売されたのです。
普段は映像物は買わないのですが、仕事が在宅期間だったこともあって気まぐれで買ってみたのです。

結果、涙。

1曲目のイントロから、あ、これやばいかも、という気はしていたのですが、途中のMCで「とても素晴らしい10年間でした」というようなことを言ったところでフラッシュバック。
細美さん自身、エルレの休止を含めいろんな辛いことがあったように見えていたのですが、そこから10年経ち、総括して、素晴らしいと言い切ることができている姿に、一人の人生の長いドキュメンタリー映画を見てきたような気持ちになり、そのドキュメンタリーの一部になれた、そんな感動があったのです。
そのときに、色々あったけど私がこの10年で一番聴いてきたのはELLEGARDENでもなく、MONOEYESやその他のイカしてる洋楽でもなく、the HIATUSだったんだな、と気付いたわけです。

30年近く生きてきましたが、その中で自分が10年以上、なにかを好きになり続けられたことがとても嬉しいです。
私生活でファンだと公言したり、他人に趣味を押し付けたりはしたくないですが、このような場所でひっそりと愛を語っておきます。

もっと皆さんに興味を持ってもらえる内容にしたかったのですが、愛故に超主観な初回となってしまいました。
次回からはもう少し客観的情報を交えながら簡潔に愛を伝えられればと思います。

最後に個人的なお勧め曲を紹介しておきます。
最近サブスクでも聴けるようになったみたいです。

・My Own Worst Enemy / 「ANOMALY」収録
・Shimmer / 「A World Of Pandemonium」収録
・Unhurt / 「The Keeper Of The Flame」収録
・Time Is Running Out / 「Our Secret Spot」収録

今日の記事の行間をさらっとまとめます。
・the HIATUSの魅力はアルバム毎に変わる音楽性、世界観
・その変化は作者の人生を投影しているようでロマンチック
・リアルタイムで追いかけていない人もなにかしら気に入る曲が見つかるかも
・細美キッズには要注意

ここまでお読みいただきありがとうございます。紹介記事では以下を心がけるようにするので、もっと詳しく知りたいよーってことであれば、Wikiやファンサイトなどもうまく使って補足いただけると嬉しいです。

・「主観的に好きな」事実を述べる
・「調べればわかる」客観的情報は少なめにする
・「憶測でしかない」情報はできるだけ排除する、ただし主観を述べる為の憶測は多少許容する

それでは。

18th, July, 2020



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