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愛され映画『ロスバンド』をお薦めしたい。

『ロスバンド』という映画を知っているだろうか?

年端もいかない子供たちがロック大会に向かうまでの道中を描いた作品で、日本では2018年に公開され人気を博した青春音楽ロードムービーだ。

この映画、少し前までソフト化に向けてクラウドファンディングが行われており、自分も微力ながらソフト化に向け協力させて頂いた。

返礼品。反響が多かったために予想以上の返礼品を頂いた。嬉しい!

めでたく目標を達成し返礼品も頂いたのだが、想像以上に多くの人の支持を受けたことで何と『ロスバンド』のソフトの一般販売も決まった(詳細・リンク先は記事下記に)。

そこで、この機会に改めて本作の魅力を多くの人に知って欲しいと思いこの記事を挙げてみたという次第だ。とても良い作品なので興味ある人もない人も是非目を通していって欲しい。

2018年製作/94分/PG12/ノルウェー・スウェーデン合作

物語の舞台は現代のノルウェー。
田舎町でバンド活動をしていたグリムとアクセルはロック大会のオーディションに合格する。

ロック大会に出演するためにバンドメンバーを募集したところ、合格したのはチェロ奏者の少女ティルダ。さらに大会会場へ向かうためにドライバーとして雇ったマッティンを加えた4人の予想外の珍道中が始まる…というあらすじ。

まず本作には私たちの大好きなものが詰まっている。

音楽映画×ロードムービー×青春映画

どれも映画の中でも固定ファンのいる人気ジャンルの要素だ。

劇中にはこちらの気持ちが上がるような演奏場面が何度もあるし、会場までの道のりで様々な事件に巻き込まれていく様子はまさにロードムービー。

また主人公含め登場人物たちはそれぞれ悩みを抱えており、映画の中でその悩みに葛藤し向き合っていくことになっていく。その姿はまさに青春。

これらの要素がバンド演奏のように見事に調和し私たちを楽しませてくれる。このジャンルのどれか一つでも好きな人なら特に琴線に触れることだろう。

加えて本作は「見やすい」というのもお薦めしたいポイントの一つ。
最初観た時に感じたのが話のテンポの良さ。ポンポン話の展開が進んでいくのでダレる瞬間というのがない。94分という適度な上映時間も良い。

本作は世界中の映画祭で多くの賞を受賞、ノミネートされているのだが、その多くが子供が対象の映画祭であったり観客賞が多いというのも特徴的。

つまり本作は年齢問わず誰でも見やすい映画でもある。

家族で観れる映画だし個人的には星空映画祭などの野外の上映会などで上映されていたら最高のシチュエーションだと思う。

そして本作を人気たらしめてるのは個性豊かなキャラクター。

主人公の少し内気で優しいグリム。音痴(本人は気付いていない)でお調子者のアクセル。その眼力からして頑固者であることが伝わるティルダ。クールならマッティン。

主要人物はもちろんのこと脇役にいたるまで皆キャラが立ちまくっていて魅力的。観ている内に感情移入したり応援したくなるようなキャラができるのも本作が多くの人に指示されている理由の一つだろう。

一番美味しいところをかっさらっていくイケメン兄ちゃんのマッティン。人気も高い。

ということで全方位向かうところなしの『ロスバンド』。
この映画の人気はクラウドファンディングの目標金額が大幅に超えて達成したという事実からも分かるだろう。

そんな多くの人に愛されている『ロスバンド』だが、恐らく本作を最も愛しているのはこの作品を配給したカルチュアライフさんだということを述べておきたい。

本格的に配信が台頭し資金面からもソフト化されること自体が難しくなった昨今の映画業界(ディズニーなどはオーストラリア、ニュージーランドでDVD販売を終了させるらしい)。

そんな中、今回のクラウドファンディングの呼びかけから始まりSNSを中心に盛り上げてくれたのがカルチュアライフさんだった。SNSの対応や返礼品からも『ロスバンド』を本当に好きだということが良く分かる。
正直、そんな気持ちが伝わってきたからこそ自分も応援させていただいた。

配給にしろ宣伝にしろ、その作品が本当に好きだという気持ちが伝わる映画は好きだ。だからこそ『ロスバンド』ももっと多くの人に知ってもらいたい。

【参考】

カルチュアライフさんの公式サイト。『ロスバンド』のDVD、パンフレットもこちらから購入可能。


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