見出し画像

【ネット荒らしの代償はデスゲームに強制参加!?】『ガンズ・アキンボ』感想

2月26日から公開されている映画『ガンズ・アキンボ』。日本語で『二丁拳銃』というタイトルの通り、両手を拳銃にされてしまった青年がデスゲームに巻き込まれてしまうアクション映画だ。本作はまさにポスターと予告編のイメージ通りの作品、それでいて想像以上に面白い作品だった。本作を98分間、頭空っぽで楽しめるポップコーンムービとしてお薦めしたい。ここでは本作の内容を感想とともに消化していきたい。

画像1

まず、主役のマイルズを演じたのは『ハリーポッター』シリーズ、『スイス・アーミー・マン』(2017年)のダニエル・ラドクリフ。ハリーポッター役でお馴染みの彼だが、最近では癖のある役を演じる俳優という印象の方が強い。ダニエルが今回演じたのは、デスゲームに強制参加させられる青年役。パンフレットによると監督から映画の企画を持ちかけられた際に出演を即答したらしい。
ダニエル・ラドクリフってポッター役のイメージから脱却するために、敢えて癖のある役に挑戦してると思ってたが、本人が元々そういう役柄が好きなんだろうか。魔法使いから始まり、パイロットに遭難者、坊主になったり角を生やしたりと、ダニエルの出演作品を振り返ると、個性的過ぎてなかなか感慨深いものがある。(下記の写真参照)
今回は、両手を拳銃にさせられるというシザーハンズさながらな罰を受けるうえに、強制的にデスゲームに参加させられるという悲惨な役を演じている。ブリーフ一丁の半裸姿にガウンと虎のスリッパを履いてる姿は、まるで何かのキャラクターのよう。ダニエル・ラドクリフはどこまでいくのか、行く末を見届けていきたいところだ。

画像2

画像3

そして、今回注目したいのは、そんなダニエル・ラドクリフを喰ってしまうくらいの存在感を発揮してるサマラ・ウィービング。サマラが演じるのは最強最悪の殺し屋ニックス。マイルズ絶対殺すウーマンと化して、暴れまくり、邪魔な奴らは殺しまくりなのだが、この振り切りっぷりが本当最高!このイカれ格好良さは、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)のルーニー・マーラや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)のシャーリーズ・セロンを彷彿とさせる見事なハマり役。今作の魅力の何割かはニックスが持っているといっても過言ではないだろう。サマラ・ウィービング、今まで意識したことなかったが、今後要注目の女優だ。

画像4

画像5

本作の監督をつとめたジェイソン・レイ・ハウデンは、これまでに『アベンジャーズ』(2012年)や『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』などのハリウッド大作でVFXを担当してきたということで、本作もポップなビジュアルが作品の雰囲気と見事にマッチしている。『ネット荒らし』、『デスゲーム』という今を感じさせる設定のなかで繰り広げられる物語は漫画のよう。実際、劇中で『アメコミ』が劇中の小道具として使われてるが、まさにアメコミの実写化というのが相応しいんじゃないだろうか。
人が死にまくるけど、露悪的な表現は控えめで、良い意味でちゃんとした不健全な作品なのも安心して観れる。気楽に楽しむことができるので、本作に興味を持った人はもちろん、あまり頭を使わず作品を楽しみたい時や軽く観たい時の1本としてもお薦めしたい。

ガンズアキンボ⑤ (1)

個人的に続編作るなら観に行きたい。しかし、そうなるとあのキャラを何とか続編にも出して欲しいものだが…

↓こちらは監督の長編デビュー作。評判良いみたいなので、チェックしたい。

↓サマラ・ウィービングの出演作。富豪の一族に嫁いだ花嫁が、一族の伝統の命を懸けた「かくれんぼ」に巻き込まれるアクションということで、こちらも面白そう。


読んでいただきありがとうございます。 参考になりましたら、「良いね」して頂けると励みになります。