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【何度も観てしまう】歌が最高にシンクロしてる場面のある映画10選

皆さんはこんな経験はないだろうか。
映画を観ていて、物凄く刺さった場面がある。見終わった後、その場面だけを繰り返して観る。
筆者は、映画を観ていてこういう事がたびたび起きる。全体で観ると、そこまでハマらなかったのに、あの部分だけは物凄く好きだった。あの場面があるからこそ、この映画は最高だ…といったような。
そして、そういう場面は劇中で使われてる歌とシンクロして素晴らしい場面となっている事が多いと筆者は思う。
ここでは、筆者がDVDで観て、特に刺さった映画、実際に何度もリピートしてしまった場面のある映画を10作品紹介したい。

①『バッファロー'66』/YES 「HEART OF SUNRISE」

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監督のヴィンセント・ギャロが、ミュージカル映画と語る通り、本作は音楽が印象的なシーンが多い。レイラがキングクリムゾンの『Moonchild』に合わせてタップダンスを踊る場面は今作のハイライトの一つともいえるだろう。物語の終盤、ビリーがスコットを殺すためにナイトクラブに入ってから流れ出すYES の「HEART OF SUNRISE」が、一連の流れとシンクロしてて最高に格好良い。(ちなみに感想も下に書いたので興味ある方はどうぞ)

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②『汚れた血』/David Bowie 「Modern Love」

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「映画界の神童」とまで評される、フランスの映画監督レオス・カラックス。本作、『汚れた血』(1986年)は、アレックス3部作の2作目にあたる。(ちなみにそれぞれの作品に前後の繋がりはない)
ドニ・ラヴァン演じるアレックスが、アンナへの思いを抱えながら疾走するシーンは特に印象的。David Bowieの「Modern Love」が素晴らしいまでにマッチする。(筆者もこの曲を聴きながらランニングしたりもした)この場面に、多くのクリエイター達が影響を受けており『フランシス・ハ』(2012年)や『スウィング・キッズ』(2020年)などで、この場面にオマージュを捧げたであろう場面がある。



③『裏切りのサーカス』/フリオ・イグレシアス「La Mer」

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1960年代のイギリスを舞台にした、英国諜報部内のスパイを巡るスリラー。ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディなどイギリスを代表する俳優陣が集結してるのも見どころの一つ。フリオ・イグレシアスが歌う「La Mer」が流れ出してからエンドロールに向かうまでの一連の流れが最高。特にマーク・ストロング演じるジム・プリドーが過去に思いを巡らせながら、コリン・ファース演じるテイラーをスコープ越しに見つめる場面。スマイリーが最後に席に着くところで終るタイミングも完璧。

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④『ショーン・オブ・ザ・デッド』/QUEEN「Don’t Stop Me Now」

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エドガー・ライト監督の出世作でもある『ショーン・オブ・ザ・デッド』。ゾンビコメディ映画として知られてる本作はいたる所に笑えるシーンがあって、コメディ映画として傑作だ。
特筆すべきなのが、劇中でパブに立てこもったショーン達の場面。バリケード内で守られていたショーン達だが、ゾンビの侵入を許してしまう。その時、壊れたジュークボックスから何故か流れ出すQUEENの「Don’t Stop Me Now」。それに合わせてのショーン達が戦う場面。この一連の流れの間の抜けた感じと、曲のテンポのマッチ具合が面白過ぎて初めて観た時は、息が苦しくなるくらい爆笑した。これまで観た映画の中で恐らく一番笑った映画でもあるだろう。今回、挙げた作品の中で、筆者が一番繰り返し観た場面はここかもしれない。

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⑤『ア・ゴースト・ストーリー』/Dark Rooms「I Get Overwhelmed」

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幽霊になってしまった男が、妻への思いを抱えながら時を過ごす一風変わったファンタジー。劇中でルーニー・マーラが家を立ち去る時に、ゴーストとなったケイシー・アフレックが見つめてるときに掛かる「I Get Overwhelmed」が切ない感情を煽り立てる。劇場で観た時は、思わず目に涙が浮かんでしまった。全編通じて不思議な雰囲気の作品だが、切なさと哀愁が漂っていて何とも言えない魅力に満ちた作品なのである。

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⑥『彼の見つめる先に』/BELLE AND SEBASTIAN「There's Too Much Love」

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ブラジルを舞台に三角関係に揺れる男女を描いた爽やかな恋愛映画。主演の3人の恋模様がとても可愛らしくて、終始微笑ましい気持ちで観てしまう。レオがガブリエルの部屋を訪れた時に掛かるベルセバの「There's Too Much Love」がすっごい爽やか。ブラジルの季節も爽やかで、まるで恋の訪れを表現しているよう。正直、ブラジルの映画でこんなに爽やかな印象を受ける作品は初めてだったから、劇場で鑑賞した時は意外な印象も受けた。鑑賞後も心地いいのでお薦めだ。

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⑦『ミスター・ロンリー』/ボビー・ヴィントン「Mr. Lonely」

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『KIDS』(1995年)、『スプリング・ブレイカーズ』(2013年)のハーモニー・コリン監督が2008年に撮った作品は、他人を演じることでしか生きられない男女の恋愛と人生を描いている。ボビー・ヴィントンが歌う「Mr. Lonely」はオープニングで使われるが、スローモーションの演出と相まってとても印象的。そしてこの曲の歌詞も映画のテーマとリンクしていて哀愁を誘う…

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⑧『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』/Selig「Knockin' on Heaven's Door」

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日本でも『ヘブンズ・ドア』(2009年)の名前でリメイクされた本作は、ドイツ発の死期が近い2人の男が織り成すロードムービー作品だ。
この映画、ストリップクラブで掛かる「I'll Survive」など、劇中の至る場面で音楽が掛かるのだが、特筆すべきなのが本作のタイトルにもなっている「Knockin' on Heaven's Door」が掛かるラストシーン。曲が流れ出したと共に始まるマーチンの表情には見入ってしまう。この映画を観たなら誰もが印象に残るのではないだろうか。ちなみに本作で流れる「Knockin' on Heaven's Door」は1973年にリリースされたボブ・ディランの名曲をドイツのバンド、ゼーリッヒがカヴァーしたもの。

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⑨『ドラゴン・タトゥーの女』/カレン・O「移民の歌」

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2009年に映画化された『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』をデビッド・フィンチャー監督が2011年にリメイクした作品。デビッド・フィンチャー作品は、『セブン』(1996年)、『ファイト・クラブ』(1999年)など、オープニングがやたらスタイリッシュで格好良いのが特徴的。この『ドラゴンタトゥーの女』も何度も観返したくなるくらいの格好良さ。本作の移民の歌は元はイギリスのロックバンド「レッドツェッペリン」の曲だが、監督のデヴィッド・フィンチャーは、女性のボーカルを使用したいと考え、トレント・レズナーとカレンOがカバーしたバージョンが使用されている。

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⑩『スパイダーバース』/Blackway & Black Caviar「What's Up Danger」

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2019年に公開されたスパイダーマンのアニメ映画。スパイダーマンといっても、MARVELのトム・ホランドが主演のスパイダーシリーズとは別モノの本作は、主人公のマイルスはじめ、異なる次元のスパイダーマンが集結する作品だ。サントラも魅力的な楽曲が勢揃いしてる本作だが、その中でも筆者がお薦めしたいのは、マイルスがビルから飛び降りる場面で流れる「What's Up Danger」。劇中でも最もアガる場面といえるだろう。

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