Audio Movieを体験したので、感想を挙げておく。
Audio Movieなるものを知っているだろうか?
株式会社TBSラジオが、11月22日より【ポッドキャスト】で配信を始めた新体験・音声コンテンツの事だ。
ちなみにブランド名と、コンセプトとロゴはこんな感じ。
【サービス&ブランド名とコンセプト】
顧客ファーストな発想で今のニーズにすばやく柔軟に対応し、他サービスと共存する。音(聴点)をきっかけに多面的でオーセンティックに「想像×体験」を良質なコンテンツで提供する
サービス&ブランド公式サイト :https://audiomovie.jp/
筆者も知らなかったが、アメリカでは、ポッドキャストでドラマを配信するケースが増えてきているとの事。
【ラジオドラマとの違いは?】
音声で楽しめるドラマというコンテンツだと、比較に挙げられそうなのが「ラジオドラマ」。
ラジオドラマとの違いは、ナレーションや主人公などが状況を説明するセリフなどがないことらしい。筆者は、ラジオドラマはそこまで聞いたことがないが、これって必ずしもそうなのかな。ラジオドラマでなくてもCDドラマなんかは、状況説明ないものの方が、多い気がするのだが…
ただ、Audio Movieが目指すところは、状況説明をなくし、音の作りこみをすることによって聴いてる人に没入感を提供するとの事らしい。
そして今回、配信の第一弾となるのは、TBSラジオと、映画配給&宣伝会社のファントムフィルム共同制作の『THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie®』
本作は、日本では今年2月に劇場公開されたサスペンス映画。
電話越しの会話だけで、誘拐事件を解決に導くというシンプルながらも異色のデンマーク製サスペンス。予測不能な展開は、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表に選出されるなど、話題を呼んだ作品。ハリウッドでは、ジェイク・ギレンホール主演でリメイクも決定している。
日本でも、小規模な公開ながらも、ヒットを記録している。
ドラマは1話約15分の全3話で配信されている。
という訳で、筆者も早速体験してみたぞ。
【映画は先に観ないことをお勧め!】
早速体験してみた筆者だが、ここで二つほど問題が。
一つ目は、先に映画版『ギルティ』を観ていたという事。
実は、筆者、今年2月に映画が公開された時に劇場で観ていたのだ。
そして、率直な感想を言うと、この作品ネタバレがかなり重要な要素になっている為、2回目のネタバレを知った状態だと、どうしても楽しさが半減してしまう。
二つ目は、筆者自身があまりこの映画にハマってないという事。
じゃあ、お前何で、わざわざこれ聞いてるんだよ!って思う人もいるかもしれないけど、それはそれ、これはこれ。
Audio Movieというコンテンツにうってつけの作品であることは間違いないだろうから。
【実際に全て聞いてみた感想】
という訳で、実際に体験してみた。ちなみにこの作品、1話15分と短め(3話合わせても、約45分!)なので、通勤などの空いてる時間に聞けたりするのが良い。
で、聞いてみたら予想以上に良かった。
上で挙げてるような不安要素(そもそもハマってないという)で、逆に期待値が下がっていたという事もあるのだろうか。
2回目だからこそ、主人公のアスガーが、こんなにぶっきらぼう&渋い感じの声なんだ…という自分の想像とのギャップも楽しめたし、改めて本編を通すと、映画版を観た時より、深い余韻を得られたのも事実(特に「Gulity」というタイトルは観終わった後はより感慨深いし、この作品が、ただのどんでん返しだけで評価された事じゃないことがよくわかった。)
没入感に関しては、イヤホンなどにもよるのだろう。正直、そこまで良さは分からなかった。
という訳で、まだ『Guilty』を観てない人は是非!観た人もAudio Mobieに興味ある人は是非、挑戦してみてもいいんじゃないだろうか。
ちなみにAudio Movieに相応しい題材を考えてみたが、同じ電話を使った作品なら『フォーンブース』(2003年)、『セルラー』(2004年)なども良さそう(ちなみにセルラーの脚本家がフォーンブースの監督さんなんだね、同じ電話繋がりだったとは知らなんだ。)
だが、筆者が個人的に配信して欲しいのは『her 世界でひとつの彼女』(2014年)だったりする。
AIと中年男のラブストーリーで、監督、スパイク・ジョーンズ、主演にホアキン・フェニックス、AIの声のみで、スカーレット・ヨハンソンが出演してる事でも話題になった作品。
映画本編は、スパイク・ジョーンズ監督らしくビジュアルがとてもお洒落で、スカヨハの声も、とてもセクシーと評判も高いのだが、個人的に日本語吹替を担当した、林原めぐみverが素敵だったので、もしAudio Movieにするなら是非!(笑)
#映画 #TBSラジオ #Audio Movie #ギルティ #ファントムフィルム
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