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8月の朝活園藝教室~プロから学べる庭いじりのコツ〜 下北線路街園藝部

日時:2021年8月10日(火) 8時~9時30分
場所:BONUS TRACK

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下北線路街園藝部が植栽のお世話を担当しているBONUS TRACK。豊富な緑が人気の秘訣ですから、夏でも植栽管理の手は抜けません。暑い時期の作業は朝のうちにやってしまおう、と、先月から始まった朝活園藝教室。市民が参加して植物の知識を高めるのも、園藝部の存在理由です。今回は予定されていた8月9日は激しい熱帯低気圧でしたので、翌日に順延して開催することができました! とは言え朝から台風一過のうだるような暑さ。それでも木陰は案外だいじょうぶで、今回もうれしい初参加の方も多く、みなさん熱心で楽しく作業できました。

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今回のテーマは枯れ枝剪定と低灌木の剪定です。真夏は剪定の適期ではないですが、枯れ枝や低木ならお手入れできます。まずは枯れ枝剪定について講師で園藝部員のマメシバさんに教えていただきました。写真はヤマコウバシの木です。

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枯れ枝がたくさん残っていると、生きている枝にストレスがかかるそうです。また、人が行きかう場所ですから、ぶつかると折れてしまうことがあり、途中で折れた枝先が目に刺さったりすると大変ですね。強風で折れて飛んだりするのもトラブルの元です。街中で木が共存できるようにお世話をするのも園藝部の役目です。

すっかり枯れた枝は軽く叩いただけでつけ根から折れますが、本当に枯れ枝なのかわからないときは、目立たない場所で枝の表面を少し削ってみるとわかります。生きている枝は樹皮のすぐ下が緑色をしています。樹皮のすぐ下は形成層と言って、木の成長のフロンティアです。形成層は細胞分裂する場所で、内側に向けて古い細胞をレンガのように積み上げ、外側に向けて養分の通り道の細胞などをつくります。

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枯れ枝を切るときも、きちんと枝のつけ根から切ってあげるのが大切。枝の途中で切るとそこから腐朽菌が入りやすく、木を枯らしてしまう可能性があります。つけ根から切れば傷口がふさがりやすくなります。

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やり方を教わったら、ソーシャルディスタンスをとりつつ各自、枯れ枝剪定に挑戦です。

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迷ったらすぐにマメシバ先生に相談できるのも朝活園藝教室の醍醐味です。お家の植物の剪定についても質問できますよ。

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枯れ枝がすっかりきれいになって、今度は低木の剪定です。ポストの前のこの木はギンバイカ、またの名をマートルと言って、良い香りがあるのでハーブとしても利用されます。春は白い花、秋は青い実も楽しめます。さて、マメシバさんから参加者にクイズが出ました。このだいぶ伸びているマートル、まずどこを切るべきでしょう?

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正解は切った後のこの写真でわかります。届いた郵便物を出す蓋をマートルが覆ってしまっていたので、その枝を枝元から切りました。ポストを利用する人にとっては邪魔な枝ですし、いつも邪魔にされて除けられていたりすると、植物にとってもストレスなのです。

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この辺りで予定の9時半を回ったのですが、有志で延長戦を行いました。快適な日陰を出て、駐車場入り口の低木植え込みの剪定です。マートル、コデマリ、シロヤマブキ、シモツケなどをきれいに整えました。この日はドラマのロケが入っていて、冷房のためにエンジンをかけているロケバスの隣で暑さに拍車がかかっていましたが、参加者の皆様の熱意は立派でした。保冷剤をお配りしての作業です!

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今回も剪定した枝はゴミにすることなく、コンポストにしたり、持ち帰って飾ったりしました。挿し木にするとおっしゃっていた参加者もいらしたので、ご報告が楽しみです。

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そして今回は「シモキタのまちのコイン キッタ」と交換できるリース台もご用意していました。やはり園藝部が植栽管理している線路街空き地に生えていた、雑草のつる植物でつくったリース台です。

下北線路街園藝部 「まちのコイン キッタ」スタート!
シモキタ界隈で最近話題の「まちのコイン キッタ」。下北線路街園藝部もスポットとして参加し、シモキタのまちを楽しく盛り上げていきたいと思います。
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リース台をお持ち帰りくださった参加者から、とっても素敵なマートルのリースの写真が届きました! マートルのリースは香りがいいですし、緑色が長持ちするのでお勧めです。清涼感のある夏のリース、いいですね!

朝活園藝教室は月1回くらいのペースで続ける予定ですので、参加してみたくなったらぜひお声がけください!

下北線路街園藝部

自分たちでつくり、そだて、いかす自由で創造的な「園藝文化」を築くことで、下北沢をよりみどり豊かにしていくことを目的に、プロからアマチュアまで様々な人が活動しています

開催スケジュールは下北線路街園藝部のWEBサイト、SNSでお知らせいたしますのでチェックしてください!

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