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自動運転の浜松での試み

浜松市天竜区水窪町で、自動運転の実証実験があったみたいですね。

実験概要

4日間、山間地帯のスーパーと居住区を10km程度の速度で小型モビリティーに公道を走行させる実験だったようです。

以下の写真が実際に実証実験で使われた車両です。

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実験目的

浜松市の中山間地域におけるラストワンマイル問題の解決手段として自動運転レベル3相当の実現

自動運転レベルとは?

世界的に使用されている、運転が自動化されているかどうかの指標です。

0は完全に人が運転している状態、
1は自動ブレーキなどの運転支援、
2は高速自動合流などの高機能化な支援、
3はシステムが基本すべての運転操作を行うが、介入要求があれば人が操作する状態、
4は限定地域などで完全自動運転
5は制限のない完全自動運転です。

ホンダも自動運転レベル3を市販化するようですね。

ラストワンマイル問題とは?

エンドユーザーから見て最後の集荷基地から配送箇所のことをラストワンマイルと言います。
無料配送が当たり前となった現代、このラストワンマイルにおける、再配達の人件費などが問題になっています。

この実験に思うところ

実証実験として、良い狙い所だなっと感じる事例でした。

技術的難易度と社会的な意義の落とし込みが上手です。
都会で自動運転を実証実験しようとすると、多くの車両とのインタラクションが発生して、かなり技術的難易度は上がりそうです。
対して田舎地区では、自動運転が実現してもそれを使ってくれるお客さんはごく少数で、社会的な意義に欠けます。
この実験では中山間地帯で技術的難易度を落としつつ、ラストワンマイル問題という切り口で社会的な意義を出しているところが素晴らしいなと思います。

また、人が移動体として使用する車両の移動体だと、どうしても速度を出す必要があり、また技術的難易度を上げてしまうのですが、人件費を下げるための運送であれば、そこまで速度は必要ないところも良さそうです。
それにより、必要なセンサー類のコストを抑えて、従来の自動運転車両の1/10程度のコスト(数百万円)になっているそうです。

まとめ

浜松で実施されている自動運転の取り組みについて紹介しました。
色んな技術やコストや法律や倫理の壁がありますが、少しずつ現実味を帯びてきているようです。

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