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大都会に出たら偏見が一つなくなった

シモダの日記 2020年7月8日

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悠々自適に過ごせる田舎生活も好きだけど、数週間前に行ったプーケットで旅行欲が刺激されたので首都のバンコクに遊びに来た。とりあえず行きのチケットだけ購入し都会の便利さに満足したら帰るというざっくりしたプランだが、旅行はこれくらい適当なほうが気が楽でいい。

それにしてもバンコクの発展速度は凄い。20年近く前からバンコクを知ってるが今は巨大なビルが建ち並び、エリアによっては東京を超えるほど栄えているところもある。長い期間 村から動けず完全に田舎慣れしていたこともあって、久々の大都会から受ける刺激が強くて脱糞してしまいそうになった。デパートを見た瞬間、一本まるまるコンニチハの危機。次回からは事前にストッパを飲んで備えたいと思う。

もうホテルなんていらない。 アパートホテルでいい。

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バンコクでの宿は、いつものBooking.comのアプリを使って事前に予約していたが、到着すると閉館してた。予約確認画面を見るといつの間にかホテル側からキャンセル扱いにされていた。ホテルに併設してるカフェはやっていたのでスタッフに理由を聞くと悲しそうな顔で何かを伝えてくれていたが、正直 何を言ってるのかわからなかったので結局理由は謎のままだ。たぶんすぐ脱糞して部屋を汚しそうだと思われたんだろう。次回からは予約の際に「脱糞の恐れはありません」と事前連絡を入れたいと思う。勉強になった。

しょうがないので、再度アプリで近くのホテルを探しているとアパート型で良さげな部屋が見つかった。都心のアソーク駅(日本でいう新宿駅)から徒歩1分の好立地にあり、リビングと寝室が2つ。7人分ベッドがあり、シャワールームは3つも付いている。完全に持て余す。ベッドハーレムだ。縦に積んだろか。

どこぞのお金持ちが購入したこのような部屋が一泊 4,800円という手頃な値段で貸し出されている。さらにスタッフの人と仲良くなったので一泊あたり4,000円に値引きしてもらった。

そんなこんなで あまりに良かったので延泊を重ねている。アパートホテルモデルが選択肢の一つとなり始めて結構な年数が経つが、当たり外れもあったりするけど駅前の狭くて高いホテルに比べるとコスパは桁違いに良いので今後もアパートホテル中心で宿は決めると思う。(住んだらおそらく家賃は月10万円くらいだろうか。立地も鬼良いので帰国後に約束してる仕事がなかったらたぶんここに住んでたと思う)


新旧の建物が混在するバンコク

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この宿、目と鼻の先に駅があり、さらにその向こうにはでっかい商業施設やウェスティンホテルなどが建っている非常に都会的な場所なのだが、その一方でこんな感じの古い建物も混在していたりする。1階はレトロな食堂や洗濯屋になっていて、2階以降はタイの人の住居になっているようだ。


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20年前と比べると新しいものが増え、新旧がごっちゃになってる感じは随分と減ってきた気がするが、生活感が丸見えのこういった古い建物を見つけると少し嬉しくなる。

バルコニーでタバコを吸いながらぼんやりと各家庭の生活を想像していると、この建物に住んでると思われるお婆さんが裸で突然現れ、黒のブラジャーを干しはじめたので脱糞しそうになった。

僕は愚かだった。
お婆さんというものはベージュなどの地味な色の下着しか付けないと思い込んでいたが、まさかのバットマンみたいな黒。攻めの黒。いくつになっても女性は女性である。千利休も愛した黒を身に着けたお婆さんに昨晩のおじいさんはさぞ喜んだことだろう。

立ち並ぶ最新のビル群とバンコクの街を繋ぐ路線。その手前にノスタルジーを感じさせるアパートと肌色面積の広いのお婆さん。風でメトロノームのように揺れる黒のブラジャーが僕からひとつ偏見を取り除いてくれた。


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ほぼ無職のシモダテツヤとプロ無職の るってぃ が日々の気づきや思い出、ニュースの感想、他人の目を気にして表ではあまり書かないことなどを記す日記のようなものです。

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おおきにです。