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自ら奥歯を噛み砕く日

ここ数年で変わったことといえば、無意識に歯を噛み締めてしまう癖がついたことだろうか。これのせいで非常にアゴが疲れてしまう日々を送っている。

このまま筋肉痛のアゴと付き合い続けると自分のアゴのことが嫌いになってしまいそうなので歯医者に行ってきた。

先生に「これってこのまま放置してるとどうなるんでしょうか?」と質問したら「最終的には自分で自分の奥歯を噛み砕いてしまうこともあります」と恐ろしいことを言われた。まるで珍獣バビルサが辿る破滅の運命。

というわけで、少しでも奥歯への負荷を軽減させるためにマウスピースを作ることになった。

ひんやりとしたスライムっぽいもので型を取られ、上の歯と下の歯の間にベルリンの壁を敷いて奥歯が粉末とならぬよう対策していく。オリジナルマウスピースさえ手に入れさえすれば噛み締めだけでなく今後いきなりプロボクサーにぶん殴られることがあったとしても大丈夫なはずだ。

その後、型取り作業が無事終わり先生にお礼を言って立ち去ろうとすると「特別にもう1個サービスで作っておきますね!」と言われた。まさかの今なら2個付いてくる系のマーケ手法。コレクター魂に火がつきそうだ。

そんなこんなで今日からマウスピース2個持ち男子になった。

どうでもいい余談

余談になるが、自分の牙が伸びすぎて上顎の肉を突き破り、その歯は弧を描いて最終的に自分の脳天にぶっ刺さるという噂の珍獣バビルサの説明を補足として載せようと思ったのだが、LINEが提供しているお絵かきAIにバビルサを描いてもらったらめちゃくちゃ気持ち悪い画像が出てきたので共有させてください。僕一人だと背負いきれない気がしたんです。


悪夢のようなビジュアル。バビルサに謝ってほしい。

(おわり)

おおきにです。