無線給電のお話
先日、無線給電の認可業者にパナソニック、東芝等の企業が選定されたという記事を見た。
無線給電といっても、Qiのようなものチャチなものじゃない。1m〜10m程度まで配線なしで機器に給電ができるというものだ。
流石に高周波帯は人体に影響があるのか、無人工場に限られるようだか、低周波帯は一般家庭でも利用可能な技術らしい。
こうなると、家に帰るだけでいつしか毎日充電が必要になった携帯電話を日々充電しなければならないという煩わしさから解放されるという日々が数年後には実現するようだ。
最近は加熱式タバコやワイヤレスヘッドホンなども充電式が多くなっているので、この情報は日々煩わしさを感じていた人にとっては朗報だろう。
それにしても電波とは素晴らしいものである。ラジオで音楽を聞いたり、Bluetoothで情報を渡せたり、電子レンジのように加熱したり、x線のように見れないものを見たり、あたかも魔法のように実現してくれる。
もちろん建築業界も電波の技術による恩恵を多大に受けている。携帯電話はもちろん、Wi-Fi、無線カメラや、ドローン、溶接部に欠陥がないか見る超音波探傷など。
もう、目に見えない訳の分からない電波というものは生活になくてはならないものとなっている。
話は戻るが無線給電の技術が進歩すると、電気を引くのに必要だったケーブルというものから開放される。つまり、どこにでも電気が必要な機器が持続的に使えるということだ。イメージはWi-Fiみたいな感じで充電できる感じだろう。
これができるようになると、電気自動車の充電が高速道路を走るだけになるかもしれない。
電波で電気を送るのだから景観上邪魔な電柱も無くせるかもしれない。
送電線がなくなるのだから停電というものがなくなるかもしれない。
まぁ、こんなことが実現するのはいつになるか分からないが、非常に沢山のことが自由になる気がする。
ケーブルを引かなければ電気を通せないという既成概念が壊れて、電気が物理的にケーブルという境界から自由になる。
技術革新により、今後もさらに物理的な境界というものが開放されていくのだろうか?
その時、建築には何ができるのだろうか?
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