「二十」の話

4月で芸歴20年になりました。

というわけで21年目に突入です。

人生のほぼ半分はお笑い芸人。

まさかこんなに長く続けるとは。

そして宮城県に移住してお笑いやってるとは。

宮城県でのお笑いも少し慣れてきたというか、だんだん求められてるものの輪郭がはっきりしつつあるような感じです。

事務所ライブ・イギナリではネタランキングコーナーに残留できているので長い尺でネタをやらせてもらってます。

東京のライブは基本3分ネタ、あまり長いと強制暗転。

今イギナリライブで一番上の7分コーナーでやらせてもらってますが、実際7分以上やるのが普通なので一人だけ短く終わるわけにはいかないと、なるべく長くネタをやるようにしています。

実際それが力になるというかだいぶ助かります。

石巻でお仕事をいただくとき、大概は30分から1時間の尺でネタやって下さいという依頼だったりします。

東京で20年やってきましたが、単独ライブ以外でこの尺でやることはまずありません。

イギナリライブで7分以上ネタをやる芸人さんは、寄席や営業で長い尺ネタをやることが多いから、そこでやるネタのストックが必要なので長い尺のネタをおろしているのです。

さて、長い尺をどうするのか?

イギナリライブで長い尺を何度かやらせていただいて気づいたのですが、一つのテーマで長い尺をやろうとするとフリップ芸は失速してしまいます。

そこで、三部構成でなるべくお客様が飽きないように工夫することにしました。

お客様弄りのつかみ、そこを起点としてエピソード漫談に入り、フリップ芸を二つ。

このやり方にしたら得点が上がりました。

その昔、NHK「爆笑オンエアバトル」という5分ネタのネタバトル番組がありましたが、ますだおかださんやハリガネロックさんが一つのテーマの漫才で5分やるのではなく、複数のネタの強い部分を繋ぎ合わせた5分ネタで挑んで好成績だったのを思い出します。

30分~1時間のネタ尺のときは更に漫談部分を増やして。

東京にいたときは苦手意識があって、あまり漫談やってこなかったのですが移住後、漫談をする機会がたくさんあります。

芸人としての根幹の部分を凄く鍛えられてますね。

4月から2か月間、新聞にコラムを書かせていただくことになったのですが、その文も漫談で感触が良かった箇所を使っています。

今まで東京でやってきたフリップ芸は短いネタ時間への対応は編集がしやすい為、向いています。

今、1分ネタの配信ライブ「ネタスポーツ」で好成績を残せているのはこれが理由でしょう。

ネタスポーツは一回にネタ二本、月二回というなかなかハードなルールの為、ハイペースなネタ作りが必要となります。

以前、「お笑いクリニック」という週一でネタおろす無茶なライブをやっていたおかげでストックがあるのも有利でした。

今までの経験に加えて宮城県に来たからこそ今まで疎かにしていた部分との向き合いがあって、充実してますね。

呪術廻戦漫談のような新しい挑戦もできてますし。

21年目、まだまだお笑い芸人として活動が楽しいです。

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