「漫才」の話

とてもとても、私ごときが語って良い話ではないですが。
二回戦に進んだだけで語るなんて浮かれすぎてますが。
ただ、全く語らないのも違うかな、と。
12年ぶりにM-1に出ました。
過去に一応、二回戦に進んだことは二回あります。
ただ、コントをしました。
本当に始まってすぐコントに入る漫才。
漫才は苦手です。
つかみどうしたらいいかわかりません。
コントなら出オチやら設定バラシやら。
漫才でつかむ方法がわからなくて。
今回何が嬉しいってコントに入ってません。
しゃべくり。
いや、しゃべくりと言っていいのか?
歌ネタです。
普段ピンでフリップでやってることを漫才にしました。
フリップを使って、絵で表現していること。
これが漫才で伝わるかはだいぶ不安でした。
相方さんの表現力・歌唱力の凄さ。
そして華。
これに尽きる。
正直、大好きなネタですがR-1では感触良くても決して通らなかったネタ。
歌の著作権・アニメキャラの著作権。
R-1の今に至る流れを考えたら、そりゃあまり通したいネタではなかったのでしょう。
地味なベテランフリップ芸人は客観的に見てテレビ的需要は難しいと感じ、女装してフリップという結論に達したこの数年。

賛否両論ありましたが、やってきたことはこの漫才の為にあったのかもしれません。

石巻に来なければこの漫才はなかった。

萌江さんと石巻に感謝します。

今回M-1仙台一回戦の参加自体、色々ありまして出場が危ぶまれるような状況もあったのですが、なんとか切り抜けたのでまず出られたことが嬉しかったです。

そんな状況もあって、過去最も調整できずに臨んだ賞レースでもありました。

ピンネタでやりこんだネタがベースなのでボケ選びはなんとかなりましたが、中学生の頃にお笑い芸人を志していたとはいえ、本職芸人ではない萌江さんのネタ覚えの速さとネタの意図の理解の速さがなかったら無理でした。

私、過去14回解散してきましたが、間違いなく最優秀相方です。

二回戦については何書いてもフラグになりそうなので何も書かないでおきます。

ただ言えるのは漫才ってこんな楽しいんだなあ、と芸歴20年でやっと知りました。

おかげでピンネタが書けません(笑)


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