空き家問題解決に向けて重要なこと

前回のnoteで「どうすればいいのかわからない」という空き家所有者の方の相談を受けているとお話ししました。
今回は、空き家問題解決に向けて私の考えをお話ししたいと思います。
空き家問題解決に重要なことは三つあります。

一つ目は、 空き家問題は民間だけではなく、行政や商店街などの地域が一体となって取り組んでいくことです。 空き家所有者一人に解決を迫るのではなく、「空き家を地域に役立つものにするにはどうするか」を一緒に考えていくことが大切です。

二つ目は、空き家問題の解消に要する費用です。 費用は空き家所有者を悩ませる大きな要因になっています。古屋解体に要する費用の助成金がある行政は多いですが、空き家を活用していく費用に関する助成金は少ないのが現状です。 空き家問題の解消には活用費用の支援が欠かせないですね。

三つ目は、家族としての考えと準備です。 相続という大げさな話ではなく、 帰省したときに「この家、 将来どうするの?」と家族でコミュニケーションを取っておくことがとても大事です。空き家所有者の多くは『売却するのか、活用するのか』 を決めるだけでも悩まれます。 方向性だけでも決めておくことで、空き家リスクは大きく低減しますね。

空き家問題の解決を所有者だけに負わせても解決に向かうことは少ないと考えています。

2015年に「空き家等対策特別措置法」が施行されてからは、行政においても空き家問題に力を入れる姿勢が強くなってきています。私が所属しているNPO団体でも行政との連携が増え、以前より空き家所有者が相談しやすい環境づくりができていると感じています。

上記の内容は以前「空き家手帳」という小冊子内のインタビューでも同様に答えています。
「空き家手帳」はなかなか読み応えのある小冊子ですので、お手元にとる機会がありましたら、ぜひお読みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?