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親の介護は突然やってくる(要介護4の父と要介護5の母)

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突然訪れた親の介護。いつか「やっと終わりました!」って投稿が出来るまで。
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2019年7月の記事一覧

日本医療のバグ

肺がんの父の見舞いに行くと病室にいない。聞けば肺炎を起こし高度医療室へ。ちょうど連絡先になってる姉に電話しているところだった。 「肺がんの人間が肺炎を起こすなんて苦しそうだね」とは駆けつけた姉の言葉。確かにと納得した。 どうやら癌治療の副作用からなのか、内臓の弱りからなのか不明ながら嘔吐があり、それが気管に入ったコトが原因のようだ。ここ最近たんが絡んでも自力で排除(むせるコトも)出来ない弱り方で、嘔吐についても見回りの看護師が見つけてくれたからだった。身体の異変にナースコ

自分たちの時間を大切にすることにした話

母の兄、僕らの伯父が亡くなって姉弟でお通夜へ。親二人が入院中となるとこんなこともあるのだなと。母は実兄の葬儀に立ち会えないことはどう感じるのだろう。亡くなったことは理解しているのだろうか。 祭壇にならぶ花の中に当然兄弟の花がある。「親父か母の名前で花を贈らなくてよかったのかな?」とそんな景色を眺めながら姉に聞けば「まぁ仕方ないんじゃないかな」と。段取り的なこともある中で、僕らに配慮してくれた結果なのだろうけれど、ちょっぴり後悔もした。 行き来の道中で久々に話をした。そこで

親父の調子がいつもと違った。

ここ最近病室に見舞いに行くと「あんまり調子良くない」と、こちらが話しかける前に声を掛けて来ていたのだけど、今日はそれすら無かった。本気で調子悪いのだろう。 いつも食べてるお菓子も全然減ってなかった。ちなみに食事制限はない。 母の兄貴、僕の叔父が先日亡くなったと昨日電話を受けた。最後に会ったのはいつの日か、病院にお見舞いに行った時「またね」なんて声掛けてくれたのに。正直なところ実感はない。 来週お通夜に参加する予定。日が悪いのか随分と先だ。 今は家に帰宅したのだけど、ふと

意識が朦朧としていた

父の様子があまり良い様に見えないと姉からLINEが入った。少し心配もあったけれど、危篤とは遠い状況と思いスケジュール通りに見舞いにいった。 いつもはこちらから話しかけない限り何も言わないのだけれども、今回ばかりは「調子が良くない」と僕の顔を見るなり父は言ってきた。 食事は通常通りの様子だけれども、点滴が追加されていた。熱も40度近くある様子で、今は一旦下がってそれでも38度前後という。鼻の下のチューブからは酸素がほんのりと出続けている。 がん治療の計画も止まったままで、