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DAWと無料と人工知能#2--WAVES炎上で思う事

DAWと無料と人工知1 (有名大手のプラグイン9割引き以上のセールは不思議って話)を書いた直後にそれは興った。

WAVESの回答はこうでした。

2023.某月某日、WAVESは、毎年のように高いアップグレード価格を払ってきた人や、連日の最終セールの売り文句で飛びついた人、を少しだますような形で、突然、アップグレード料金は発生しない代わりに、サブスク一本化の料金体系にしました。今後OS等がアップデートしたら動かなくなる可能性もあるわけです。動かしたかったら追加で月3千円ぐらい払ってね、という事です。当然炎上しましたね。定価が鬼のように高くても頑張って買ったものは、これからもずっと、ダウンロード出来たり、動作すると思って買ったのにね…。(「しばらく(未定)」は大丈夫!)

業界の方々は、別に高いわけではなし、皆WAVES使っているから必要だし、別にサブスクでもなんでもいいけれど…としていますが、ただ、突然だったので、いかがなものか、とかWAVES離れを示唆する発言が高確率で散見されています。
余談ですが、「その分稼ぐ方法を考えろ」という一流業界人の意見もありまして、ビジネスマインドにはビジネスマインドで迎え撃てといった印象を受けました。ネガティブキャンペーンとかうっとおしい動きすんな、たくましくあれ、ってな感じだと思いました。
(思いついたのが、WAVESーAIによる爆速アカデミー賞級・MIXオペレーションサービスを高単価で売りに出すとかでしょうか。)

サブスクは資金調達リスクを、買い手側へ分散させてる面もあります。故に、「破格の全製品使いホーダイ!でも継続的な課金」の商品に化けちゃった今、それが見合う、見合わないを今一度、判断する状況に一方的になった、という事です。”その分稼ぐ”マインドもいいし、否、むしろ離れて、安価で安く提供で人気稼業にシフトする、なんて判断(戦略)も買い手側にゆだねられたわけです。

さて、視点をWAVES側にもっていくとすれば、
同時に、WAVESは、AIによるサウンドアシスタントをリリースしました。他社に少し出遅れた感もあったのか、急な展開はあせりも感じられます。WAVESはAIに取って代わる未来を見据えた上で、今までのプロダクト資産を掛け合わせようと強引に舵を切ったんだと思います。

個人的には前記事にしたためたように、GUIに重点を置いて欲しかった。AIがエンジニアやツールの能力を高いレベルで均衡化したり、存在を凌駕するならば、人はより感覚や見た目、表層を重要視していくと思ったから。

DAWは楽しい、音をいじるのは楽しい、だから楽器も、プラグインも、なくなりはしないし、カリスマMIXエンジニアも健在なままでしょう。

業界No1のプロダクトに誇りをもち、守っていく、発展していく、のも当然ですが、今回はプロモの動きも悪手で逆の作用が働いたように思います。今一度、エンジニアファースト、否、ミュージシャンファーストを思い出していただければ、インパクトは違ったと思います。(IKに合併せよという意図はありません。)

というオチになりました。

P.S.
サムネ画像「DAWと無料と人工知能」 のお題のみでAIによる画像を生成しましたが、大変な美少女が出てきました。人はより感覚や見た目、表層を重要視していくのを示唆していると思いました。

あと、このNOTEの記事入力操作に”AIを使う”ってメニューあるんですが、サブスクみたいですね。


以上です。またね。

追伸
この記事出した直後、WAVESはサブスク一本化せず、アップデートプランも並行して続ける事を「謝罪文」つきで発表しました。

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