パリピ孔明に学ぶコーチング術
ドラマ「パリピ孔明」の放送が始まりました。
このnoteを執筆している時点では第3話が終わったところですが、原作マンガやアニメとはまた違った面白さがあって、なかなか目が離せません。
さて、孔明の立ち振る舞いって仕事におけるコーチングに通じることがありそうだなと思ったので、気付いたことを書いてみようと思います。
夢を見させる
孔明は自信を無くした英子にこう問いかけます。問いかけによって英子自身が夢に気付けるよう、手助けをしたのでしょう。
仕事において、きっと誰にでも成し遂げたい夢があると思います。(私は「夢」という言葉を使うのは少し恥ずかしいので「野心」といったりもします)
でも、日々の仕事に忙殺されて、いつしかそのような夢や野心は心の奥底に深く潜り込んでいってしまい、自分自身でも忘れかけてしまいます。
コーチングでは、孔明のように「問いかけ」をすることによって、相手の想いをどんどん引き出していくそうです。
単方向にものごとを教えるティーチングとは異なる考え方なんですね。
相手が忘れかけていた夢や野心を思い出し、自分自身で語れるようになれば、コーチングの第一歩を踏み出せたと言えるかもしれません。
信頼する
英子はこの孔明の一言に涙し、限界だと思っていたアーティストへの道に再度夢を託します。
自分の中に隠れていたかけがえのないものを掘り起こしてもらった経験はあるでしょうか?
私はあります。ある方にコーチングを受けたときに、その問いかけによって、自分自身の中に隠れていた「好奇心」という価値観に気付けたのです。前提には、そのコーチとの信頼関係がありました。
私がコーチングを学ぶ際に最初に手に取った『コーチングが人を活かす』という本には、「宝物を掘り起こす」として、その人の中に隠れているものを呼び起こすことの大切さが書かれています。
自分自身忘れかけていたものを思い出す。それには勇気と信頼が必要です。
孔明は英子に全幅の信頼を寄せていたからこそ、英子もその期待に応えて応えたのでしょう。
相手の言葉を待つ
孔明は英子の歌に惚れ込みますが、最初から手助けしようとはしません。
英子のことを信頼し、英子自身の気持ちを大切にしたのです。
そして英子が、
と自分の言葉で伝えてから、初めて孔明は動くのです。
仕事の部下や同僚などに「こうしたらどうか」と口出ししたり、一方的に教えたりすることはないでしょうか。私もよくやってしまいがちです。
相手のことを助けたい一心で、求められていもいないのに「よかれ」と思って動いてしまうことがあります。これでは相手の為にもなりませんし、相手との関係性も崩れてしまいます。
コーチングでは、相手の自発的な行動を促し、相手の中に既にある答えや能力を引き出すそうです。
まずは相手を信頼して待ってみる、ということが大切なのかもしれません。
旅に出す
クラブでのライブを大成功に終えた後、孔明はすぐに野外フェスでの出演を決めてきます。
ですが、ここでも孔明は具体的な指示などはいっさい出しません。あくまでも、その「場づくり」に力を注ぎます。
ふたたび『コーチングが人を活かす』を紐解いてみると、
といったことが書かれています。
駆け出し中の英子にとっていきなりの野外フェスは少し敷居が高いように思われますが、ある程度英子の考えややりかたに任せ、自分自身で考えさせることで、自分なりのやりかたを見つけ出す手助けをしたのでしょう。
それにより成果が得られた時には、何倍もの自信が得られるのです。
失敗の権利を与える
音楽フェス界の最重要人物が提示してきた2つの選択肢。
ひとつは1万人規模の福岡のライブフェス、もうひとつは30万人規模のサマーソニア。
英子は迷い、孔明にそのアドバイスを求めますが、孔明は「こちらを選択すべきだ」などというアドバイスめいたことはいっさい言いません。
あくまでも英子の夢を手伝うだけだと言い、英子に選択を委ねます。
ふたたび『コーチングが人を活かす』を見てみると、
とあります。
リスクの高いサマーソニアを選択することは、もしかしたら失敗に繋がるかもしれません。
軍師としては勝つ見込みが薄い戦に挑むことは抵抗があるでしょう。
しかし、孔明は敢えて英子に「失敗する権利」「選択する権利」を与えたのだと私は思います。
それによって英子の自発性を促したのでしょう。
さて、英子はどのような選択をしたのでしょうか。そしてその結果は?
気になる方は、是非原作マンガやアニメやドラマをチェックしてみてください。
参考文献
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