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大企業と個人、デジタルとアナログ、自分で技術を持つということ

今日は誰も興味がないこと、つまり自分のことを書く。

先日、1年ぶりぐらいの友達に会ったときに「今のなんの仕事してるん?」と聞かれて、「ドローンと木工」と答えた。

そういえば随分といろいろな仕事をしてきた。
前の会社でいろいろあって、ここ10年は中国輸入やiPhone6まではスマホケースを輸入したり知人の輸入を手伝ったりしてたのだけど、コロナ前ぐらいから価格が合わなくなってきて、その前、18年からドローンスクールを始めてようやく世間的に追いついてきたところで、実はもうすぐドローンスクールは淘汰される世界がやってくると理解したので(もう来てるのかもしれない)、昨年の11月から木工を始めた。なぜ木工なのかというと一つは木材がたくさんあったから、二つ目は今までずっと「何かの技術を持ちたい」と考えていたからである。

私の妻の実家が寺社仏閣を建築する工務店(宮大工)を営んでおり(現在は廃業)、大量の銘木(とそれ以外の木もたくさん)の在庫があったので、頂いて使わせてもらうことになった。工場もそのまま残っているのでその気になれば使わせてもらえるのだが、場所が堺にあるため毎日通うには少し遠い。だからせっせと木を運んでは、事務所の一角を改造した工房で作業をする毎日だった。
当初は3ヶ月である程度は作れるようになるのが目標だったが、先生がいないためYoutube を観て参考にする毎日。11月1日から1月30日まで3日間しか休まなかった。少し遠回りはしたけど、あの日々は無駄ではなかったと今になっては言える。人生に無駄はない。

1月末に不注意から怪我をして1ヶ月安静と言われ(これは恐怖だった。血だらけで救急車を呼んだ)、2末〜3月はほぼずっとドローンの仕事をしていたので実質は4ヶ月ぐらいだろうか。今では簡単なものなら作れるようになった。記事のトップの画像は私の最新作です。フロアライトと植物スタンドを一体化してみました。

当初は植物育成ライトを使ったライトスタンドの専門店をやろうとしたのだが、すごく狭いのでもう少し広げて植物ラック専門店をやることにした。ショップ名は「The Botanic stand」と名付けた。
Theを付けたのは別に意味はない。なんとなくTheがあったほうがかっこよさげかなと思っただけだ。THEBODYSHOP みたいに。

ちなみに私は植物にあまり興味はない。友人知人には愛好家も多く、妻も好きなので家にはたくさん植物がある。そんな友達からどんな物がお店に売ってなくてどんなものが欲しいのか、そういうことをたまにヒアリングさせてもらった。なので私のショップにはそんな植物愛好家の意見が反映された商品が並んでいて、それは木工を始めるにあたって植物ラックの専門店でスタートしたことの理由でもあるし、私にとってラッキーだった。

木工が出来ていいことは、手作りの商品(仕事)はなくならないからだと思う。AIやチャッピーが進化しても彼らはモノが作れない。どれだけ自動化しても僕が生きているうちには勝手に机や棚は出来上がらない(と思うたぶん)。だからいいんだよ。大きく振れ過ぎた世界は揺り戻しで個に戻ってくる。人口が減少し大きな世界と小さな世界が共存するようになる。だから大きな会社と個人事業が成立する。

僕がもし70歳になって生きていたら、木工で簡単な修繕くらいはやってあげられるし自分の家のリフォームぐらいなら自分でもできる。
歳をとって人の役にたてるというのは、すごく幸せなことじゃないかなと思う。

僕も早いもので50歳を超えて今年53歳になるが、元気でいられるのは50代までだと思ってる。つまり後6〜7年。デジタルは進化しかろうじてついていってると思うけど先端は息子世代。20代でWindows95と出会い98になりMacになりiPhoneになり楽天が出来るころからネットショップに親しみ、実際にEC企業でも働いていたので割と同年代の中ではデジタルと共に人生を過ごしてきたが、僕たちはそろそろアナログに戻るころじゃないかと思ってる。

ということで親から離れた子どもたちはそれぞれがGWを楽しんでいるので、僕は木工でもして遊んでいようかと思います。天気もいいし、何か新しい商品を開発することにしよう。

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もしあなたが植物が好きで、棚を探していたら一度覗いてみてください。まだまだラインナップは少ないですが、徐々に増えてきますので、このNoteやInstagramをチェックしていただけると嬉しいです。週に1点は増やしていきます。
@botanic_stand
https://www.instagram.com/botanic_stand/

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