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【アルテミス計画(アルテミス合意)】

米国NASAが主導する月面着陸計画。月の周回軌道上における小型宇宙ステーション建設ならびに有人月面着陸を行う計画。
現在は月面探査の国際的な枠組みとして機能している。2021年7月現在の合意署名国は、日・米・英・豪・加・伊・ルクセンブルク・UAE・ウクライナ・韓の10カ国。

米国主導の計画であるため、チャイナは米中覇権対立という文脈において、アルテミス計画の軍門に下ることは無いと言われている。実質的にはウルフ修正条項もあるので米国側がチャイナを追い出している側面もある。
チャイナ側は「宇宙開発は覇権対立ではない」という名目上のロジックを公言しているため、アルテミス計画を公に批判することもせずに静観している様子。

ニュージーランド以外のファイブアイズ諸国(米・英・豪・加)が加わっていて、クワッド連携国の印が合意に入っていないことが安全保障からの焦点にもなっている。宇宙開発を独自に進めるチャイナと宇宙開発キープレーヤーである露・印。これらの国々がアルテミス計画(米国陣営)とどれくらいの距離感をとっていくのか、という冷たい空間のホットな闘いが繰り広げられている。

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