僕はお金の価値を知らないのかもしれない…

僕の実家はかつて自営業の板金屋だった

祖父が一線を退くと共に事業を閉じた

決してお金持ちの家だったわけではない

けど、どちらかというと裕福だったと思う

とはいえ、好きなモノを好きなだけ買ってもらえたり頻繁に外食をしたわけではない

そういうことに不満はあったが、今になって思い返すと何不自由なく生活できていたと思う


21歳で実家を飛び出した

生活リズムのズレや姉の懐妊による帰省予定のため、迷惑をかけたくないという名目で飛び出した

一人の時間を求めただけだった

それから約20年

生活費の確保は必須となったが、それ以上の収入に魅力を感じなかった

18歳の頃の記憶が蘇るのだ…


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18歳

高校野球を引退した夏休み

僕はアルバイトをはじめた

校則では禁止だったが、進学希望の僕は自分の受験費と冬季講習のお金を親に出してもらうのではなく自分で出したいと思ったからだ

だが……

それまで月3000円の小遣いだった若かりし日の僕は、今まで見たこともない額を手にして有頂天になった…

好きなものを好きなだけ購入するなど金遣いがすこぶる荒く、通帳に記載されてる数字が少なくなるのを見てはアルバイトに勤しんだ

今思えば悪循環だが、当時の僕はそれで満足していた

そんな状態で勉強などするはずもなく、希望大学に受からず浪人を選択

そこで一念発起するかと思いきや

「そういえば俺は大学行って何するんだ?」と思い悩み、結局浪人生活は3ヶ月で終わりを迎えフリーター生活となった

だが、フリーターになったからといって状況が一変するわけではなく

相変わらず「アルバイトと遊び」の二択しかなかった

そして僕は少しのもどかしさを感じながらも不自由のない日々をただ漫然と過ごしていた…


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言い訳をして家を飛び出した21歳に話を戻そう


実家から自転車で30分ほどのところにあるアパートを借りることとなった

家賃は54,000円

それまで家賃や光熱費など、今まで考えなくて良かった出費を考えるようになった

少し不自由さを覚えた…

その不自由さが必要経費なのは重々理解しているが、どこかモヤがかかった感覚だった


時を経て


今に至り


気づくこととなる


その不自由さはとても大切なことだったんだということを


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今思い返せば18歳のあの頃が一番お金を持っていて、一番お金の遣い方が荒かった

そのおかげで僕の中で

「お金はありすぎても良いことはない」

いつの間にかそうインプットされていた

今はそれが心地良い



今年で41年を迎える僕の人生で

これまでたくさんの人に

「お金は大切」

「お金は必要」

「お金はあって困らない」

そう言われ続けてきた

でも僕の人生にはそんな大金を必要ではなかったんだ

だから僕は僕が生きていられる分を稼げればそれで良かったんだ

たぶんだけどこの気持ちは死ぬ迄変わらないかもしれない

それで良いと思ってるんだ


でも…


今はお金がとても必要なんだ…

それは僕がこの先の人生すべてを懸けて叶えたい夢のために!

いくらあればいいかって?

すべてを叶えるなら1億や2億じゃ全然足りない(笑)


無謀なこととはわかっているけど

もうサクセスストーリーはできてる

ストーリーができてるのに完成を目指さないなんてあり得ないでしょ?笑


お金(私腹)に興味なかった人間が

お金(資金)を必要としてる、とか笑うしかない!笑笑


人生80年 ちょうど折り返し

残り半分の人生はお金の価値を知ろうと思う!

夢を叶えるために!

そしてその夢が叶えばたくさんの人が笑顔になれるから…


注連内博之














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