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扶養という選択肢を取ることへの葛藤と社会を知らずに起きた失敗

昨日は、会社員から専業主婦になるにあたっての保険や手当の手続きについて書きました。
今日は、夫の扶養に入るという選択肢について書きたいと思います。

昨日の記事はこちら。
まったく社会の流れが分かっていなかったわたしが、実際に体験したことで良かったこと悪かったことを交えて書いています。

そもそも扶養ってなに??


そもそも、扶養とはなにか。
昨日の記事で触れた社会保険に関係してきます。

社会保険には、医療保険(国民健康保険)、年金保険(国民年金)、介護保険があります。昨日はこの国民健康保険と、国民年金に加入しましょう!と言いました。
しかし、扶養されることによってこれらを免除してもらえるんですよね。
つまり、夫の扶養に入れれば国民健康保険と国民年金の支払いは妻側はしなくてもいいのです。

それが、扶養という制度です。

103万の壁と130万の壁の勘違い


この、扶養という名前ですが学生の頃アルバイトをしていた人なら良く聞いていた言葉だと思います。
わたしも学生の頃は父の扶養に入っていたため、年間の所得が一定の額を超えないように調整していました。

学生の頃に超えないようにしていたのは103万の壁。
こちらは所得税に対する壁です。

今回わたしがお話したいのは130万の壁。
社会保険に対する壁のお話です。

この2つの壁はとてもややこしいですが、大切な考え方です。
たくさんの方が分かりやすく解説しているものがたくさんあるのでわたしからは詳しい情報は割愛しますが、わたしは今回この130万の壁の考え方を大きく間違えていたんですよね。

アルバイトの時に超えないように気を付けていた103万の壁。
こちらはその年の1月~12月の期間での所得を表します。

わたしは130万の壁も同じくこの期間での計算方法と思っていたのが、大きな失敗でした。

結論から言うと、この130万の壁の考え方は扶養認定された日から考えて年収が130万を超えるか超えないか。つまり決められた期間はなく、今後発生するであろう未来の収入に対してという考え方をするそうです。

わたしは、会社を4月に退職しました。
1月~4月までは会社から給与を頂いていたわけで、この4か月間ですでに130万円を超えてしまっていたため、扶養には入れないものだとずっと思っており、そもそもの扶養の申請を何もしていなかったんですよね。

夫にも扶養に入る?と聞かれていましたが、もう130万円超えてるんだよね・・・と伝えたところ、「そうなんだ。」とさらっと終わり、そのまま申請はスルーへ。ちなみに夫は、FP2級を持っております(笑)
知識とは本当に必要な時に使われないものだなと思いました。


失業保険説明会での気づき


では、なぜそれに気づけたのかというお話をしたいと思います。

それは、失業保険の申請が終わり、説明会へ参加したときのこと。
この説明会のお話は、気を付けるべきことを踏まえて昨日の記事で書いております。

とてつもない早さで説明が進んでいく中、
「失業保険の受給中は、扶養には入れません」
この言葉が耳にとまりました。

ん・・?
そもそも失業保険の金額って扶養の計算に加味されるのかな?とふと疑問がわきました。
わたしのように年の途中で会社を退職する人は少なくないと思います。それに加えて、失業保険をもらってしまうと結構な人が年間130万を超えてしまうのでは??という考えが頭に浮かびました。
ちなみにこの時は年間計算で130万を考えているので、そもそもの考え方が間違っているのですが・・・

でも、このちょっとした疑問から扶養の間違った考え方を正してくれたのです。

家に帰って調べてみると、やはり年間での計算ではなく今後発生する未来の収入に対してという考え方でした。

また、もう一つ分かったのが、扶養認定から現在までの連続する12か月に対してどの期間をとっても130万円を超えてはいけないとのことでした。

つまり、1か月でも超えると扶養にはなれないということです。
パート等の場合、
130万÷12=108,333円
月にこれを超えると扶養から外れなくてはいけないようです。

また、失業保険の説明会で言っていた、受給中は扶養には入れませんというのも、1日の手当てが3,612円を超えていると、130万の壁に引っかかるため扶養から外れなくてはいけないようです。

しかし、わたしのように自己都合退職の場合は給付制限が2か月ほどあります。この期間は扶養に入ることができます。
また、給付が終了すると、再度扶養の手続きを取れば扶養に入れます。

色々調べながら、なるほど~~~と変に納得してしまう自分。
確かに筋は通っているし、そんな風になっていたのかと感心してしまうありさま(笑)

大手企業の会社の仕組みに翻弄


ですが、重要なのはここからの申請!!
急いで夫に連絡して、扶養の手続きを進めることに。

社会保険の手続き等はお役所へ出向き、その場で担当の方と進めることができましたが、扶養の申請は夫の会社とやらなくてはいけません。

こういう時に大手の会社だと、何を準備したらいいのか、そこに何を送るのか、そもそも窓口がどこなのか・・・
手続きが非常に煩雑なのと、担当しているのが別会社!!
大きな会社になればなるほど、経理部門や総務部門など、基幹的な部門を他社へ委託していることが多いですよね。

わたしの会社なんて、総務のこの人に言えばとりあえずOK!みたいな感じだったので、扶養の申請をするのにかなりの時間を要します。

社会保険の支払いが発生するのが、その月の最終日(31日まであれば31日)に属していたものに対して支払いが生じます。

つまり月末最終日までに夫の扶養に入れれば、5月分の国民健康保険と国民年金の支払いは免除されるということになります。

申請したのが5月22日。
しかし、いまだ認定の連絡は来ておりません・・・

会社によってどれくらいの時間をかけてやっているのかわかりませんが、1か月分だけでも結構な額になるので、非常にがっくりしています。

さすがに月半ばになっても連絡がなければ一度問い合わせをしてみようと思います。


社会を知らないために、見落としていた扶養の壁問題。
新しい世界に行くと本当に知らないことばかりですね。

現在、この扶養による社会保険の免除をなくしていこうという議論が色々と出ていますね。まだ、決定ではないですが、こうやって日本の制度って時代に合わせて変化していくものです。
今までのわたしだったら、この問題に対して特に深く考えなかったと思います。それは、会社に属していればあまり自分事の話ではないため。
でも、もし免除がなくなった時に自分がまだ専業主婦をしていたとしたら・・・大きな問題になってくると思います。
ただ、この件に関しては女性の社会進出を促すきっかけにもなるような気はしています。専業主婦が多かった時代から、今は共働きが増えている時代でもあります。時代の変化に対応して制度変更も必要になってくるのではないかなと思います。

今回自分のアンテナが扶養に引っかかって気づくことができましたが(ちょっと遅かったけど)そもそも知っていれば、こんなにバタバタしなくても済んだので、やっぱり知識をつけておくことは大切ですね。

どうやって社会が回っているのかをしっかり把握して、賢く生きていきたいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁


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